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お正月はウィーン気分で♪

2009/01/04
年明け早々、大失敗を犯してしまった私…

何って、元旦に毎年TV放映されるウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートを見逃してしまいました
12月中にちゃーんと時間までチェックしてたのにー
我ながら、ダメダメだなぁ…

今年はバレンボイムが指揮ってことで、結構楽しみにしてたんだけどなぁ。
うーん…CDとかDVDとかがそのうち発売はされるんだろうけど、買ってまで聴くかっていうと…微妙。
だって、ニューイヤー・コンサートのCDって高いんだもん!

…ってことで、ちょこっとヘコんでいたわけですが。

昨日は、その代わりというわけではまったくないのですが、クラシックのニューイヤー・コンサートに行ってまいりました

演奏は、ウィーン・フィルのメンバーも結構たくさん入っている室内楽団「コルソ・ウィーン」。
ウィーン・フィル以外にも、ウィーン交響楽団やフォルクスオーパーの楽団など、ウィーンに本拠地を置く楽団から集まったメンバーで構成されています。

…ってわけで、まあ言ってみれば、ウィーンの雰囲気がプンプン漂ってくる楽団です

私は、この楽団が初来日したときにたまたまコンサートに行く機会があって、それ以来のファンなんですー
…あ、この辺は去年の記事にどうやら書いたみたいなので、今年は省略。
そういや、去年は卒論の締め切り直前だというのに、彼らのコンサートに行ったんですよね…。

私がこの楽団を気に入ってるのは、前にも書いたように、私の好みど真ん中…な抜群の選曲センス
今年も、プログラムはとっても素敵でした

第1部は、ウィーン古典派の名曲選だったわけですが、今年はハイドンの没後200年ということで、それをちょっと意識した選曲になっていました。

モーツァルティアンな私としては、モーツァルトの曲選びが気になるわけですが、今年はフルート協奏曲第1番でした
フルート協奏曲第1番は、まだナマで聴いたことがなかったので、良かった良かった
この曲は、CDで何回も聴いたことがあるはずなんだけど、やっぱり生で聴くのは違いますね。
初来日のときに聴いたクラリネット協奏曲もそうだったんですけど、こうやって生演奏を聴くと、その曲の魅力を再発見する思いがします

第2部は、毎年恒例のウィンナ・ワルツ。
今年もウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートのプログラムから何曲か選ばれていて、聞き逃してしまった私としては嬉しいかぎり
今年はシュトラウス・ファミリーの曲が少なめだったけど、それはそれで新鮮で良い感じ

そしてそして、意外だったのがアンコール。

過去2回のコンサートでは、アンコールは超絶技巧の入る「レンツ・サーカスの思い出」プラス「美しく青きドナウ」と「ラデツキー行進曲」というのが定番だったんですよね。
後者2曲は、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートのアンコール曲の定番でもあり、特に「ラデツキー」では観客も手拍子で参加するというお楽しみ(?)が。

でも、今年は、「美しく青きドナウ」も「ラデツキー」もなし。
「レンツ・サーカスの思い出」は、ここの楽団の十八番(?)なので、ありましたが。

代わりに何がアンコール曲だったかというと、1つは、プログラム中でも1度演奏されたレハールの『メリー・ウィドウ』の中の曲。

そしてもう1つが曲者(?)ですよ!

もう1曲は、ハイドンの交響曲第45番嬰へ短調『告別』の第4楽章
どうやらこの曲…ハイドン・イヤーということで、今年のウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートでも演奏されたらしいですね。

この『告別』の第4楽章…私は以前大学の授業でこの曲についての話を聞いたことがあって、ウチにはCDも持ってるんです。
でも、もちろん実際に演奏を生で聴くのは初めて。

疾風怒濤(シュトルム・ウント・ドランク)期といわれる時期の交響曲だけあって、暗く激しい調子で始まるこの第4楽章。
暗く激しい中にも、優美な宮廷らしさも感じられて、「ああ、やっぱりロココは良いなぁ…」とか何とか思いながら聴いていると…。

演奏中であるにもかかわらず、楽団員さんたちの何人かが舞台から退出していきます。

そこではっと気づいた私。

実は、この曲はとある逸話が残されている曲なんです。

その逸話とは、…ってちょっと忘れてしまったんですけども、エステルハージー候に仕える楽長ハイドンが、夏の離宮での滞在が続いて家族のもとに早く帰りたいと切に願う楽団員たちの願いをエステルハージー候に暗に伝えるために、この曲を作曲し、候の前で演奏したというもの。

まあ、それだけだったら大したエピソードでも何でもないんですが、面白い(?)のはここから。
この曲は、ちょっと変わった構成になっていて、最初たくさんの楽器を使って始まるんですが、それがだんだん減っていくんですよ。
…で、最後はヴァイオリン2本だったか何だかだけになって終わるんです。

そんなこの曲を演奏する際、ハイドンがどうしたかというと…演奏を終えた楽器の演奏者を順番に去らせました。
この曲は、各楽器が徐々に演奏を終えていく構成になっているので、つまり、だんだん演奏者の数が減っていくわけです。
しかも、演奏を終えて去っていく演奏者たちは、自分の楽譜を照らすためのろうそくの明かりを消して行ったので、舞台はだんだん暗くなっていきます。

ハイドンは、こういう演出をすることによって、楽団員たちが帰りたいという気持ちを伝えた…というわけ。
まあ、これは半ば伝説みたいなものなので、実際にこんな話があったのかどうかは分かりませんが

…というわけで、話が長くなってしまいましたが、コルソ・ウィーンのメンバーは、このエピソードを実際にやった…ってことなんですよ。
退出していく楽団員のメンバーに合わせて、照明もちゃーんと落とされていったので、そういう意味でも上記の18世紀のエピソードを再現したわけですね

そういえば、以前、大学の授業でも、こういう演出を使ったコンサートがある…という話は聞いたことがあります。
でも、その話では、退出する楽団員の靴音が響いてノイズになってあまり良くなかった…ということでした。

ちなみに、昨日のコンサートでは、楽団員の人たちができるかぎり足音をさせないように、そろーりそろーりと退出していったのが印象的。
しかも、客席に向かって手を振ってくれるお茶目な楽団員さんもいたりして、面白かったです

…というわけで、とにかく大満足なコンサートでした。

しかも、去年はチェックしそこねた、このコルソ・ウィーンのCDも今年はゲットすることができました
そんなわけで、しばらくはウィーンな気分で過ごすことになりそうです

毎年そうなんだけど、お正月でこういうコンサートとか聴くと、オーストリアに行きたくなるんだよねー
フランスがちょこっとかすんでしまうお正月なのでした
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23:22 コンサート・観劇 | コメント(0) | トラックバック(0)
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