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『英国王のスピーチ』を観ました。

2015/03/09
Huluで観た映画の感想シリーズです。

今回は、コリン・ファースが吃音症に悩まされるイギリス国王ジョージ6世を演じてオスカーを受賞した『英国王のスピーチ』。


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コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ 他

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アカデミー賞をとるような映画ってあんまり得意じゃないんですが、知り合いがすすめていたこともあって、観てみました。

物語は、幼いころから吃音に悩まされ、人と話したり、人前でスピーチしたりすることを苦痛に感じているものの、王家の次男として生まれた立場上、そうした場面を避けて通ることができないアルバート(バーティ、のちのジョージ6世)が主人公。
映画では、そんな彼の吃音の治療にあたることになった、オーストラリア出身の言語療法士ライオネル・ローグとの友情が描かれます。

この作品では、吃音の克服とならんで、王家の次男として本来なら王位を継ぐはずがなかったバーティが、シンプソン夫人との恋のために王位を捨てた兄・デイヴィッド(エドワード8世)の代わりに王座に就かなければならなくなり、そんな自分の運命を受け入れるまでの葛藤も描かれていました。
彼の場合、吃音症だからこそ、余計に王位に就くことに抵抗や恐れがあるんですよね。
20世紀の話ですから、国王となれば、ラジオなどで国民に直接語りかけなければならない機会も多くあり、彼にとってはそれがとてつもなく重荷だったわけです。

この映画は、そんなバーティが、型破りなローグと出会い、幼い頃のトラウマ、父や兄に対する複雑な思いと向き合いながら、吃音症を克服するとまではいかずとも、立派にスピーチができるようになるまでを淡々と描いていきます。
イギリス映画らしく、起伏のあまりない展開で、ともすれば退屈してしまいかねませんが、セリフに込められたウィットでくすっとさせるところが多々あるのが、これまたイギリス映画らしいところです。

ラストは、第二次大戦の開戦にあたって、ジョージ6世がラジオでのスピーチを成功させる…という場面で、長々とスピーチが続きますが、背景に流れるベートーヴェンの交響曲第7番第2楽章の淡々とした力強いメロディがぐっとさせます。
変な話、開戦にあたっての国民へのメッセージの内容自体はあまり重要じゃないというか(ま、重要なんですけど)、映画的には、この長いスピーチをバーティがきちんと最後まで読むことができるか…ってところにポイントがあるので、内容はすっとんでしまいました。

そうそう、この映画では音楽が効果的に使われていて、モーツァルトの『フィガロの結婚』序曲や、クラリネット協奏曲第1楽章が流れたのは、モーツァルティアンの私にとってはポイント高かったです(笑)

基本的に、どちらかといえば地味で渋い映画ですが、なんといってもコリン・ファースとジェフリー・ラッシュという演技派俳優2人の競演が見どころでした(これまた渋いキャストだな)。

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