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久々に「巨大袖」!

2007/11/05
…を堪能しました(笑)

って、いきなりこんなことを言われても「は」って感じですよね
(↑昨日もおんなじようなこと書いたような…)

というわけで、まず…「巨大袖」って何だ?という方は、「ノリントンの袖の謎」をご覧になってください。

このブログでは、ことあるごとに18世紀ロココ・ファッションについて語ってきてるわけですが…その際にキーワードになるのがアレですよ、アレ。
つまり、①白髪カツラ ②巨大袖 ③裾揺れ の3つ。
これらは、もちろん我らがノリントーンのファッションにとっても必要不可欠な要素ですよね

今日は、そんな3つの要素もたっぷり盛り込んだロココ・テイストを堪能しました。
中でも、②の巨大袖は、当社比2割増し(笑)の見事な巨大袖っぷり
…思わずこれはレポしなくてはと思いました。
てなわけで、今日は、巨大袖のレポです(嘘)

いつもながら、前置きが長いですね。
…ゴメンナサイ

で、結局何の話かといえば、昨日半ば衝動買いしてしまったDVDのお話なんです。
何かというと、コレ↓

DVD BOOK 魅惑のオペラ 11 ドン・ジョヴァンニ (小学館DVD BOOK)DVD BOOK 魅惑のオペラ 11 ドン・ジョヴァンニ (小学館DVD BOOK)
(2007/10/15)
不明

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コレ、小学館から出てる「魅惑のオペラ」というシリーズの通算11巻目なんですよ。
以前にこのブログでも紹介した『フィガロの結婚』のDVDも、このシリーズのものです。
詳しいことは公式ホームページを見ていただいたら分かりますが、日本語字幕付の全編収録DVDとちょっとした解説と対訳の載ったブックレットがセットになっていて、オペラ初心者でも楽しめるようになってます

…っていうか、そういう宣伝文句っぽいことは置いといても、このシリーズの魅力は、何といっても安いこと。
オペラのDVDって、よっぽどの廉価版とかじゃないかぎり、普通に8000円とかするんですよね…
でも、このシリーズだと、4000円以下でオペラのDVDが入手できるんですよ。
私みたいな貧乏学生には、このシリーズはほんとにありがたいです

とはいえ、第Ⅰ期にあたる10巻までには、モーツァルトのオペラは『フィガロ』と『魔笛』しかなかったんですよね。
個人的に、ずっと『ドン・ジョヴァンニ』のDVDが欲しかったので、今回、第Ⅱ期の1巻として発売されたのは嬉しいかぎりです
しかも、第Ⅱ期では、『コシ・ファン・トゥッテ』と『後宮からの逃走』も発売されるみたいで、モーツァルティアンな私としては、今から楽しみ~

…っと、「魅惑のオペラ」シリーズについての説明が長くなってしまいました
ここからは、本題の「巨大袖」もとい『ドン・ジョヴァンニ』について。

前にも書いたかもしれませんが、オペラの演出には、大きく分けて伝統的なものと前衛的なものがあるんですよ。
伝統的なのは、ドレスやフロック・コートといった歴史的な衣装を使ったオーソドックスな演出。
前衛的なのは、物語の舞台や設定を現代なんかに移しかえて、衣装やセットも現代風の演出。
私が好きなのは、前者、伝統的でオーソドックスな演出です。
前衛的なのも面白いし、芸術的~なんですけど…煌びやかな歴史的衣装好きとしてはやっぱり…ね。

しかし

私はオペラに詳しいわけではないんですが、『ドン・ジョヴァンニ』の演出って、なぜか前衛的なものが多いんですよ。
どのDVDを買おうかなーと以前から物色してたときに見つけたものでも、その多くが前衛的演出でした…

ですが、昨日買った「魅惑のオペラ」シリーズの場合、オーソドックスな演出のものを意図的に選んでるみたいで、この『ドン・ジョヴァンニ』も伝統的な演出のものでした。
…というわけで、衣装はもちろんロココ
白髪カツラも出てくるし、フロック・コートも出てくるし、そしてもちろん巨大袖も

…というわけで、まずは衣装について。
このDVDでの『ドン・ジョヴァンニ』の衣装については、言うことなし!です。
…ってか、ロココ好きとしては、ロココ衣装を採用してくれてるだけで満足なんですよ。
ロココ衣装演出の『ドン・ジョヴァンニ』って、ありそうでないからね…。

ちなみに、衣装の雰囲気としては、『パイレーツ』の総督っぽい感じのが多かったかな?
総督ヘアーなのは、騎士長1人だけでしたが…。
とにかく煌びやかなコートと、豪華なレースのクラヴァットが、そこはかとなく総督っぽさをかもし出してましたよ。

ポイントとしては、もうね…まずは裾
ノリントンもびっくりっていうくらい揺れまくりですよ。
オペラって結構動きがあるから、後ろ姿もばっちり映りますし、揺れ具合も完璧です!
そんなわけで、思わず裾に注目してしまいましたよ(笑)

あとは、もちろん巨大袖
…ほんとにデカかった…
腕の部分の2倍くらい?いや…それ以上?
とにかく大きな巨大袖(←ヘンな日本語)です。
巨大袖を見るためにこのDVDを観てもいいってくらいに(笑)

あとは、巨大袖からのぞくヒラヒラ・フリルのブラウスの袖も健在です
それと、『パイレーツ』ではベケット卿くらいしか使ってなかったマントが活躍

…おっと
忘れちゃいけないのが、カツラ。
カツラはですね…ずっとってわけじゃないんですけど、ところどころに登場します。
主役のドン・ジョヴァンニとか、従者のレポレッロとか、あとはドン・ジョヴァンニ家(?)の召使いたちとか。
ところが、全部チェックしたわけではないんですが、巻いてないんですよ。
つまり、ノリントンみたいなくるくるカールがない
カールなしでそのままリボンに向かっちゃうパターンとか、全体がカーリー・ヘアーなんだけど、ロールはないっていうパターン。
ノリントン・タイプが好きな私としては、ちょっと残念
でも、ドン・ジョヴァンニのカツラの密着具合は優秀でした(笑)

それから、衣装だけでなく、舞台装置も素晴らしかったですね
今まで観たオペラのDVDとか公演では、わりと簡素な舞台装置が多かったんですけど、この『ドン・ジョヴァンニ』は、なかなか豪華で見ごたえがありました。
ギリシア神殿風のヴィラとか、遠景の森とか…あとは、舞踏会の場面で出てくるドン・ジョヴァンニの屋敷の中も豪華でした

それからそれから
もちろん忘れてはいけない…というよりも、一番大切なのは音楽です。
このDVDは、ムーティ指揮のミラノ・スカラ座の公演を収録したものなんですが、キャストも豪華で満足でした。
若かりし日のムーティ…今とあんまり変わらないなー(笑)
彼の指揮は動きが激しいので、見てて面白いです。

あ、キャストといえば、ドン・オッターヴィオをフランシスコ・アライサが演じててちょっとびっくり。
アライサというと、私の中では『魔笛』のタミーノなんですよね。
初めて観たのがソレだったもんで。

あと、ドン・ジョヴァンニ役はトーマス・アレンでした。
ドン・ジョヴァンニといえば、ドン・ファン。
つまり、稀代の超好色放蕩男
…ということで、ドン・ジョヴァンニ役はハンサム&セクシーな人がやってほしい…というのが乙女心(←何?)
その点では…特別ハンサムってことはなかったけど、トーマス・アレンのドン・ジョヴァンニは、まあまあ…といったところ。
悪くないんですが、私のイメージでは、ドン・ジョヴァンニはもうちょっと若いかも。
オペラである以上、ルックスよりも声が大事ですからねぇ。

そうそう、女性キャストでは、シュザンヌ・メンツァーのツェルリーナが可愛かったです

『ドン・ジョヴァンニ』は、モーツァルトのオペラの中では4大オペラに数えられる名作なので、音楽はもちろん素晴らしいんですけど、一般に知られている曲が少ないのが残念
私が思うに、知名度が高いのって、「手を取り合って」の二重唱くらいですよね。
『フィガロ』なんか、序曲を聴いたことがないって人はまずいないくらいなのに…。
でも、知名度は低いとはいえ、陽気だと思われてるモーツァルトのデモーニッシュな一面もうかがわれる『ドン・ジョヴァンニ』の音楽は、聴いてみる価値アリです
ラスト近くの地獄落ちの場面の音楽なんか、どこかで読んだことがありますけど、「地獄を知っているものにしか書けない」ような音楽らしいですよ。
一応、『ドン・ジョヴァンニ』は、オペラ・ブッファ、つまり喜劇に分類されるんですけど、かな~り死のニオイがプンプンするオペラなんですよね。
しょっぱなから騎士長が殺されちゃうし
しかも主人公が最後で死んでしまうという…。
元ネタのモリエールの『ドン・ジュアン』も、ラストで道化役のスガナレルだっけ?が「めでたしめでたし」みたいに言うからこそ喜劇…って感じですしね。
そういう意味では、観てて純粋に楽しいのは、『魔笛』とか『フィガロ』ですね。
実は、個人的にはそっちの方が好きだったりする…音楽もね。
でも、『ドン・ジョヴァンニ』は『ドン・ジョヴァンニ』で、やっぱり魅力があるんですよ

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00:12 モーツァルト | コメント(0) | トラックバック(0)
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