18世紀のイギリス海軍
2008/02/14
ここのところ、私は、大学院入学に向けて勉強しないと!…という思いに駆られて、いくつか歴史に関する本を読んでたりします。
読んでる本は、今年の10月以降に買ったものの、卒論に追われて今まで読めなかったものばかり。
いわゆる「積読」してた本たちですね…
実はこれらの本たち、今学期に私がとっていたイギリス史の講義の先生が薦められたor参考書として指定されたものなんです。
ということはつまり…
すべてイギリス史の本
私はイギリス史専門というわけではないんですが、専門外だからってほっとくわけにもいかないのでね…
やっぱり知識は広く身につけないと!
とはいえ、イギリス史…。
私は、なぜかコイツに抵抗があったんですよ
なんだか小難しい印象だし、私の研究する国にとっちゃ敵国であることが多いし…。
しかーし、今学期とってた講義と最近読んだ本たちのおかげで、イギリス史にも興味が湧いてきた今日この頃。
なんてったって、提督の故郷だしね
というわけで、今日は、イギリス史のお話を少し。
今学期の講義でいくつか面白い話を聞いたので、その1つを紹介したいと思います
あ、ちなみに、ウロ覚えで書いてたりするので、あんまり信用しないでもらえるとうれしかったり…
ついでに言っとくと、イギリス史は完全に私の専門外なので…
PotCにも関係する話なので、興味のある方は続きをどうぞ
読んでる本は、今年の10月以降に買ったものの、卒論に追われて今まで読めなかったものばかり。
いわゆる「積読」してた本たちですね…

実はこれらの本たち、今学期に私がとっていたイギリス史の講義の先生が薦められたor参考書として指定されたものなんです。
ということはつまり…
すべてイギリス史の本

私はイギリス史専門というわけではないんですが、専門外だからってほっとくわけにもいかないのでね…

やっぱり知識は広く身につけないと!
とはいえ、イギリス史…。
私は、なぜかコイツに抵抗があったんですよ

なんだか小難しい印象だし、私の研究する国にとっちゃ敵国であることが多いし…。
しかーし、今学期とってた講義と最近読んだ本たちのおかげで、イギリス史にも興味が湧いてきた今日この頃。
なんてったって、提督の故郷だしね

というわけで、今日は、イギリス史のお話を少し。
今学期の講義でいくつか面白い話を聞いたので、その1つを紹介したいと思います

あ、ちなみに、ウロ覚えで書いてたりするので、あんまり信用しないでもらえるとうれしかったり…

ついでに言っとくと、イギリス史は完全に私の専門外なので…
PotCにも関係する話なので、興味のある方は続きをどうぞ

そのお話っていうのはですね…タイトルにも書いたように、イギリス海軍に関係するものなんです。
PotCが舞台とする18世紀のイギリスといえば、相次ぐ戦争を戦ったことで知られていますよね。
ヨーロッパ大陸内と植民地の両方で戦われた、いわゆる「第二次英仏百年戦争」ってやつです。
スペイン継承戦争、オーストリア継承戦争、七年戦争…などなど、高校の世界史で必死になって覚えるアレです
そんなイギリス…18世紀に敗北したのはたった1回。
アメリカ独立戦争だけです。
なんでイギリスはそんなに強いんだー!
…というのは、誰しも思う…かもしれない疑問。
提督ファンとしては、その理由を海軍に求めたくなりますよね?
ノリントンのように優秀
な司令官が率いるイギリス海軍は最強だった!…と。
でも、どうやらそうではないようです。
イギリス史をかじった方ならご存知かもしれませんが、当時のイギリス海軍…とんでもない方法で人員を確保してたんですね。
その、とんでもない方法というのがこちら↓
①港付近で、若くて粋のいい男性を見つける。
②その若者を見つけたリクルーターは、彼を酒場にご招待。
③若者が酔ってべろんべろんになったところで、今度は軍艦にご招待~
④若者が気づいたときには、時すでに遅し…
…というものです
いわゆる、合法的な誘拐ってやつですね
この方法…「プレス・ギャング」と呼ばれて恐れられたとか…。
そこでふと思ったのが、PotCに登場する海兵さんたちの中にも、この方法で海軍にご招待された人がいて当然だ…ということ。
もしかして、マータグさん…(だっけ)あたりとか…(笑)
さて、こんな風にして連れてこられた海兵さんの集まりですから、イギリス海軍が最強…なはずはありませんよね。
士気だって低いだろうし、軍事訓練を積んできたわけでもないし。
じゃあ、どうしてイギリス海軍は勝利をおさめられたのか…という疑問が残ります。
これについての回答を与えてくれるのが、J.ブリュアーという歴史家さん。
…ちなみに、私は彼の著書を読んだことはないんですが
簡単に言ってしまうと、結局はお金の問題…ということです。
18世紀に入る前に設立されたイングランド銀行、比較的安定した(?)議会政治、そして東インド会社、南海会社…などなどの存在によって、イギリスは莫大な公債を発行し、軍事費をまかなうことができたんですね。
なお、この辺の詳しい話は、私が説明するよりも、専門の本を読んでいただいた方がいいかと。
以上、今日は、18世紀のイギリス海軍についてちょこっと書いてみました。
最後のほう、自分でも完全に消化できてなかったりするので、怪しいかもですが
PotCが舞台とする18世紀のイギリスといえば、相次ぐ戦争を戦ったことで知られていますよね。
ヨーロッパ大陸内と植民地の両方で戦われた、いわゆる「第二次英仏百年戦争」ってやつです。
スペイン継承戦争、オーストリア継承戦争、七年戦争…などなど、高校の世界史で必死になって覚えるアレです

そんなイギリス…18世紀に敗北したのはたった1回。
アメリカ独立戦争だけです。
なんでイギリスはそんなに強いんだー!
…というのは、誰しも思う…かもしれない疑問。
提督ファンとしては、その理由を海軍に求めたくなりますよね?
ノリントンのように優秀

でも、どうやらそうではないようです。
イギリス史をかじった方ならご存知かもしれませんが、当時のイギリス海軍…とんでもない方法で人員を確保してたんですね。
その、とんでもない方法というのがこちら↓
①港付近で、若くて粋のいい男性を見つける。
②その若者を見つけたリクルーターは、彼を酒場にご招待。
③若者が酔ってべろんべろんになったところで、今度は軍艦にご招待~

④若者が気づいたときには、時すでに遅し…

…というものです

いわゆる、合法的な誘拐ってやつですね

この方法…「プレス・ギャング」と呼ばれて恐れられたとか…。
そこでふと思ったのが、PotCに登場する海兵さんたちの中にも、この方法で海軍にご招待された人がいて当然だ…ということ。
もしかして、マータグさん…(だっけ)あたりとか…(笑)
さて、こんな風にして連れてこられた海兵さんの集まりですから、イギリス海軍が最強…なはずはありませんよね。
士気だって低いだろうし、軍事訓練を積んできたわけでもないし。
じゃあ、どうしてイギリス海軍は勝利をおさめられたのか…という疑問が残ります。
これについての回答を与えてくれるのが、J.ブリュアーという歴史家さん。
…ちなみに、私は彼の著書を読んだことはないんですが

簡単に言ってしまうと、結局はお金の問題…ということです。
18世紀に入る前に設立されたイングランド銀行、比較的安定した(?)議会政治、そして東インド会社、南海会社…などなどの存在によって、イギリスは莫大な公債を発行し、軍事費をまかなうことができたんですね。
なお、この辺の詳しい話は、私が説明するよりも、専門の本を読んでいただいた方がいいかと。
以上、今日は、18世紀のイギリス海軍についてちょこっと書いてみました。
最後のほう、自分でも完全に消化できてなかったりするので、怪しいかもですが

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西洋の歴史どころか、故国の歴史についても無頓着なオイラですが、こと英国海軍となるとコメントせずには居られず・・・と言っても中途半端にマニアックなんで、「誤り&勝手な解釈」多々有りだとは思うのですがw
歴史って、過去の事だから、資料を見て想像してみる事しか出来ないですからね。
確かにプレス・ギャングと言うのは、恐れられていたみたいですね。
Japan戦時の「赤紙」の様に、前置きが有るワケでも無く「突然に拉致」、ですからねぇ。
フランスとやりあって居た頃の英国海軍は、国王と民への忠誠が基本となっていた様で、例えプレス・ギャングで連れて来られたとしても、忠誠心が有れば、それなりの待遇は受けていたみたいです。
敵国船を拿捕すれば、士官・徴収兵問わずに、均等な報酬が支払われていたみたいだし、特に目立った活躍をした人には特別な配給酒が与えられたり。
「褒めて育てる」ってヤツですかね。
海軍の掟も、士官とか強制徴兵とか、階級に関係無く適用されていた様です。
「忠誠を貫いた者にはそれなりの報酬と恩恵を」
「何人たりとも裏切り者には厳罰を」=ムチ打ちとか絞首刑。
プレス・ギャングで連れて来られた人にとっては、上官の指示に納得いかない部分が有ったとしても、文句を言わずに従っていれば他の職業よりも収入が有ったのかもしれません。
ただ単に、軍の駒として粗末に扱われていたのだとしたら、勿論士気は弱まるでしょうが・・・
士官に対しても、下級水兵に対しても、活躍した者には階級を問わず、それなりの報酬を与える・・・・想像ですが、そう言った英国の方針が戦いの士気を高め、海戦に於いての連続勝利に繋がっていったのではないかと思います。
他の国の事は知りませんが(^_^メ)
ん~・・・でも私の資料は、小説とかウィキとかなので、なんとも自信の無い書き込み&「そうであって欲しい」と言う勝手な理想では有りますが・・・(なら書くなよ
はい、ごもっともです。
パイレーツ映画で見てみると・・・
マーダグ(マードッグ?)さんは、赤い制服を着てた人ですよね?
彼は海軍では無くて、海兵隊です。
海軍と海兵隊の違いにつては省きますね。
多分、プレス・ギャングに当てはまるんだとしたら、ラゲッティ(義眼)&ピンテル(ラゲッティの相棒)だと思います。
とある情報によると、彼らは元海軍で、厳しさに耐えられず逃亡したとか・・・。
あぁ、でもpukopukoさんの日記に有る書籍には、一度触れてみたいです~!
あと、「エリザベス・ゴールデンエイジ」も興味深々ですよ!
一作目も見て無いのですが(^_^;)確か続き物ですよね?
コチラはもう少し時代を遡った話になるのでしょうか・・・。
トレイラー見た限りでは、海軍も大いに携わってる様なので、ワクワクします。
詳しいコメントありがとうございます&勉強になります
われながら…いい加減な知識でいろいろ書いてしまってホント申し訳ないです
たしかに、プレス・ギャングで無理やり連れてこられた人たちも、実力次第で良い待遇が受けられるとなれば、陸での生活とはすっぱり縁を切って、海軍で一旗あげるぞー!…と頑張った可能性は高いですよね。
特に、拉致以前に苦しい生活を送っていた人なんかだと、第二の人生…ということも。
そうなると、英国海軍の士気は結構高かったのかもしれませんね
それに、やっぱり英国海軍は最強であってほしいですよね
ただ、そこで気になるのは、ニキヤス様も書いておられるように、他の国がどうだったか…っていうところですよね。
私は残念ながらこの時代が専門でもなく、軍事史が専門でもないので、18世紀のフランス海軍なんかのことは全然知らないんですよ…
まあ…フランスっていうと、どっちかといえば海軍より陸軍…ってイメージが強いですが。
…どうしてフランスはイギリスに勝てなかったんでしょう???
その点を説明してくれるのが、本文中で書いた財政問題なのかも…とか思ったり。
(…まあ、フランスって基本、戦争では負けてることが多いんですけども)
当時のフランスは、革命直前…つまり、国家財政はかなり厳しい状況だったと思われます
しかも、いまだに絶対王政とアンシャン・レジームを引きずっていて、政府の信用もなし…
そんなわけで、軍事にあてる費用を十分に集めることができなかったようです。
一方のイギリスは、安定した議会政治が定着し、国王が暴挙に出る…ということもないので、政府の信用は高かったとか。
そんなわけで、名誉革命時に同君連合を組んだ17世紀の覇権国家オランダからイギリスへは、莫大な資金が流入しました。
こうした資金に加えて、高い信用を背景に、政府の発行する莫大な公債をイングランド銀行や東インド会社が引き受け、イギリスは相当な資金を軍事費に費やすことができました。
こうした国家のことを、ブリュアーさんは「財政-軍事国家」と呼んでいる…んだと思います。
(彼の本…私の友人は読んでいたんですが、私は読んでないんですよね
…ごめんなさい、この辺りの知識はあやふやです。
提督ファンとしての個人的な意見を書くと、う~ん…やっぱり金で勝った…とはあんまり思いたくないですね
ところで、ピンテルとラゲッティ!
そんな過去があったんですか~。
彼らがプレス・ギャングで連れてこられたとすれば、あの2人の人生も結構ドラマになりますね
それから、『エリザベス―ゴールデン・エイジ』
私は1作目は随分昔に観たっきりなんですが…1作目より面白そうな予感です
これは、エリザベス1世の時代…つまりPotCより200年ほど昔の16世紀のお話になります。
エリマキトカゲみたいなレースの衣装が印象的なルネサンス時代ですよね
今作はスペインとの抗争時代が舞台みたいで、アルマダの海戦が観られるんでしょうかね???
だとすれば、イギリス海軍がスペインの無敵艦隊を破る…というドラマチックな場面が観られるのかも
トレイラーの大艦隊はほんと期待感大なので、私もワクワクします!