映単語☆第4回
2009/02/20
物事がなかなか続かない私ですが…映単語、とりあえず第4回をむかえることができました
このまま細々と地道に回を重ねていきたいなぁ。
…というわけで、第4回。
今回は、いよいよ(?)ノリントーンのセリフが登場です
第1回&第2回もそうだったんですけど、今回も、単語っていうよりは熟語?をご紹介。
ご紹介っていうか、もう…提督ファンの間ではもはや有名すぎて今さら紹介するも何もって感じなのですが
アレですよ、アレ
「さいれんと・あず・ざ・ぐれーいぶ」(←気どったイギリス風アクセントで
)
"silent as the grave"
…といっても、今さらこの表現を紹介するだけだと面白くないかと思うので、今日は私のなけなしの英語力でもうちょっとつっこんだ議論をしたいと思います!
この「silent as the grave」…PotCの字幕の訳では、たしか「墓石のように無言」となってました…よね?
そこで疑問が1つ。
「grave」=「墓石」なのか?
…というのも、「grave」を英和辞書で引いてみると、ただ単に「墓」。
一方、和英辞書で「墓石」を引いてみると、「gravestone」あるいは「tombstone」とあります。
やっぱり、「墓石」となると、「stone」がつくわけですね。
じゃあ、「grave」は「墓石」じゃない…ってこと?
…と考えた私。
もしかして、「silent as the grave」は、「墓石のように無言」じゃなくて、「墓場のように静かな」とかいう意味なのかなぁ…?
「grave」=「墓場」?…と思って、今度はまた和英辞書で「墓場」を引いてみました。
するとすると…「墓場」という意味を表す英単語としては、「cemetery」や「churchyard」、「graveyard」というのがあるということが判明
…ってことは、「grave」は「墓場」でもないらしい…。
ここで思い出すのは、英和辞書に書かれた「grave」の訳が「墓」だということ。
…え???
そもそも「墓」って何!?
「墓石」でもなく、「墓場」でもなく、単なる「墓」って???
…と、若干、日本語の問題にブチ当たった私
意を決して(?)、英英辞典でそれぞれの単語を調べてみることに。
すると、問題解決ですよ!
話脱線しますけど、英英辞典はおすすめです~
英和辞典とかよりよっぽど単語のニュアンスが分かりやすく解説してあるので、英和辞典でいまいちピンとこない場合は、英英辞典で調べると良いです
…とかいって、私は家に紙媒体の英英辞典2冊(ロングマンとオックスフォード)と電子辞書に入ってるやつの両方を持ってるものの、面倒くさがりなのでめったに使わず…
(←ダメやん)
でも、英語の文章を書くときには、英英辞典の類語辞典とコロケーション辞典(どっちも電子辞書についてるやつ)はよく使いますよー(←フォロー)。
英語の文章をできるだけ自然にネイティブっぽく見せかけて書くのには(←私はできないけど)、これらはとっても便利です
話を元に戻して。
以下、『オックスフォード現代英英辞典』より。
「grave」は、「a place in the ground where a dead person is buried」
一方、
「cemetery」は、「an area of land used for burying dead people, especially one that is not beside a chuch」
「churchyard」は、「an enclosed area of land around a church, often used to burying people」
「graveyard」は、「an area of land, often near a church, where people are buried」
要するに、「cemetery」や「churchyard」、「graveyard」といった、日本語では「墓場」と訳される単語は、もっと分かりやすく言えば、「墓地」なわけですね
赤い色で示したように、それは個人(←a person)のお墓ではなくて、複数の人々(←people)のお墓が集まっているエリアなわけです。
一方の、「grave」は、どうやら1つ1つのお墓を指すようです。
同じ『オックスフォード英英辞典』の例文として載っていたのが、それを端的に示していると思われます。
「We visited Grandma's grave.」
「There were flowers on the grave.」
この2つの例文…どっちもエリアとしての「墓地」を意味しているわけではなく、1つ1つのお墓を意味してますよね。
…かといって、当然のことながら、「墓石」を示しているわけでもありません。
もちろん、「墓石」は「お墓」の構成要素の1つではありますけども…。
そう考えると、つまり、「墓地」の中に「お墓」があって、「お墓」の中に「墓石」もあるってことなんですねー。
…って、そうなると、「silent as the grave」はどうなるの???
1つのお墓のように「silent」ってことになるの???
ってか、そもそも「grave」の冠詞は、なんで「a」じゃなくて「the」なんだろう???
特定のお墓を指してるの???
…と、まあ、疑問は尽きませんが
とりあえず、英和辞書で「silent as the grave」を引いてみると、「墓のように(不気味に)沈黙している」、「(秘密について)まったく沈黙した」「(墓場のように)まったく静かな」…と、どうとでもとれるような訳が載っていましたとさ。
結論なくて、ごめんなさいm(._.)m
おまけ。
映画『海の上のピアニスト』のサントラに、主題歌の「ロスト・ボーイズ・コーリング」っていう歌が入ってるんですけど、その歌詞の中に、「in the silence of the grave」っていう表現が出てきます!
これって、「silent as the grave」の変化形ですよね
…おっと!
読み返してみたら、今回は「お墓」についてばっかり長々と書いてしまってました;
次は…明るい(?)単語を選びたいなぁ。
っていうか、今回も一体いつ使うんだろう?っていう表現でしたね(←意図的)。
でも、あの提督アクセントはやたらと素敵なので、使える機会をぜひとも探しましょう!(笑)

このまま細々と地道に回を重ねていきたいなぁ。
…というわけで、第4回。
今回は、いよいよ(?)ノリントーンのセリフが登場です

第1回&第2回もそうだったんですけど、今回も、単語っていうよりは熟語?をご紹介。
ご紹介っていうか、もう…提督ファンの間ではもはや有名すぎて今さら紹介するも何もって感じなのですが

アレですよ、アレ

「さいれんと・あず・ざ・ぐれーいぶ」(←気どったイギリス風アクセントで

"silent as the grave"
…といっても、今さらこの表現を紹介するだけだと面白くないかと思うので、今日は私のなけなしの英語力でもうちょっとつっこんだ議論をしたいと思います!
この「silent as the grave」…PotCの字幕の訳では、たしか「墓石のように無言」となってました…よね?
そこで疑問が1つ。
「grave」=「墓石」なのか?
…というのも、「grave」を英和辞書で引いてみると、ただ単に「墓」。
一方、和英辞書で「墓石」を引いてみると、「gravestone」あるいは「tombstone」とあります。
やっぱり、「墓石」となると、「stone」がつくわけですね。
じゃあ、「grave」は「墓石」じゃない…ってこと?
…と考えた私。
もしかして、「silent as the grave」は、「墓石のように無言」じゃなくて、「墓場のように静かな」とかいう意味なのかなぁ…?
「grave」=「墓場」?…と思って、今度はまた和英辞書で「墓場」を引いてみました。
するとすると…「墓場」という意味を表す英単語としては、「cemetery」や「churchyard」、「graveyard」というのがあるということが判明

…ってことは、「grave」は「墓場」でもないらしい…。
ここで思い出すのは、英和辞書に書かれた「grave」の訳が「墓」だということ。
…え???
そもそも「墓」って何!?
「墓石」でもなく、「墓場」でもなく、単なる「墓」って???
…と、若干、日本語の問題にブチ当たった私

意を決して(?)、英英辞典でそれぞれの単語を調べてみることに。
すると、問題解決ですよ!
話脱線しますけど、英英辞典はおすすめです~

英和辞典とかよりよっぽど単語のニュアンスが分かりやすく解説してあるので、英和辞典でいまいちピンとこない場合は、英英辞典で調べると良いです

…とかいって、私は家に紙媒体の英英辞典2冊(ロングマンとオックスフォード)と電子辞書に入ってるやつの両方を持ってるものの、面倒くさがりなのでめったに使わず…

でも、英語の文章を書くときには、英英辞典の類語辞典とコロケーション辞典(どっちも電子辞書についてるやつ)はよく使いますよー(←フォロー)。
英語の文章をできるだけ自然にネイティブっぽく見せかけて書くのには(←私はできないけど)、これらはとっても便利です

話を元に戻して。
以下、『オックスフォード現代英英辞典』より。
「grave」は、「a place in the ground where a dead person is buried」
一方、
「cemetery」は、「an area of land used for burying dead people, especially one that is not beside a chuch」
「churchyard」は、「an enclosed area of land around a church, often used to burying people」
「graveyard」は、「an area of land, often near a church, where people are buried」
要するに、「cemetery」や「churchyard」、「graveyard」といった、日本語では「墓場」と訳される単語は、もっと分かりやすく言えば、「墓地」なわけですね

赤い色で示したように、それは個人(←a person)のお墓ではなくて、複数の人々(←people)のお墓が集まっているエリアなわけです。
一方の、「grave」は、どうやら1つ1つのお墓を指すようです。
同じ『オックスフォード英英辞典』の例文として載っていたのが、それを端的に示していると思われます。
「We visited Grandma's grave.」
「There were flowers on the grave.」
この2つの例文…どっちもエリアとしての「墓地」を意味しているわけではなく、1つ1つのお墓を意味してますよね。
…かといって、当然のことながら、「墓石」を示しているわけでもありません。
もちろん、「墓石」は「お墓」の構成要素の1つではありますけども…。
そう考えると、つまり、「墓地」の中に「お墓」があって、「お墓」の中に「墓石」もあるってことなんですねー。
…って、そうなると、「silent as the grave」はどうなるの???
1つのお墓のように「silent」ってことになるの???
ってか、そもそも「grave」の冠詞は、なんで「a」じゃなくて「the」なんだろう???
特定のお墓を指してるの???
…と、まあ、疑問は尽きませんが

とりあえず、英和辞書で「silent as the grave」を引いてみると、「墓のように(不気味に)沈黙している」、「(秘密について)まったく沈黙した」「(墓場のように)まったく静かな」…と、どうとでもとれるような訳が載っていましたとさ。
結論なくて、ごめんなさいm(._.)m
おまけ。
映画『海の上のピアニスト』のサントラに、主題歌の「ロスト・ボーイズ・コーリング」っていう歌が入ってるんですけど、その歌詞の中に、「in the silence of the grave」っていう表現が出てきます!
これって、「silent as the grave」の変化形ですよね

…おっと!
読み返してみたら、今回は「お墓」についてばっかり長々と書いてしまってました;
次は…明るい(?)単語を選びたいなぁ。
っていうか、今回も一体いつ使うんだろう?っていう表現でしたね(←意図的)。
でも、あの提督アクセントはやたらと素敵なので、使える機会をぜひとも探しましょう!(笑)
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凄く的外れなコメントかもしれませんが・・・
"silent as the grave"と言う言葉は、生まれた時から"silent as the grave"だったんでしょうかね?
最初は"graveyard"とか"gravestone"と言ってたか、
或いはもっと長い文章だったかも。
「葬儀で墓地に居る時の様に口をつつしもう」とか、
「墓石の様に動かず喋らずどうのこうの」とか(笑)
それがどんどん略されて今の形になったのかもしれませんよね。
"silent as the grave"に限り、"grave"は個々のお墓に限られてるのでは無く、漠然と(広い意味で)「墓」を指してるのかもしれない。
もし一つのお墓を示してるとしたら、それはある特定人物のお墓を示してるのかも???
(やはり略されていくうちに、人物名が消えたとかw)
考え過ぎか(^_^;)
映画観てると、結構頻繁に使われる言葉ですよね。
>"silent as the grave"と言う言葉は、生まれた時から"silent as the grave"だったんでしょうかね?
なるほどー
「葬儀で墓地に居る時の様に口をつつしもう」ってありそうな感じですね!
なんか、私の個人的なカンなんですけど、「grave」はやっぱり「墓石」っていうよりは「墓地」とか「墓場」、「お墓」が近いような気がするんですよね。
「墓石」って、たしかに墓石は喋りもしないし音を立てるわけでもないですけど、「墓石のようにsilent」というよりは、「墓地にいるときみたいにsilent」っていう方が自然かなぁと。
だから、「葬儀で墓地に居る時の様に口をつつしもう」っていうのは、なんか説得力がある気がします
「the」に関してですが、例えば、「おじいちゃんのお墓にお参りしてるときみたいに静かにしよう」とかって特定の人物のお墓を指してて、それが省略されて今の形になったっていうのも、たしかにありうる話ですよね
あと、「silent as the grave」の場合、「秘密に関して完全に沈黙した」っていう意味があるので、なんか意味深…???
墓場に(自分が)入っちゃったらもう秘密に関して何も言えない…とか、墓場に入っちゃった人に関して秘密を共有してるメンバーがいてその人のお墓の前で秘密を守ることを誓った…とか。
勝手な想像が膨らんで、もはや1つのストーリーになってますが(笑)
んまぁ、一言で言うと、
「黙ってろ」とか「誰にも喋らないよ」みたいな事になるんでしょうけど、
もしかしたら日本語に訳しずらい言葉なのかもしれませんね。
沈黙する為に何かに例える場合、それが墓石(墓)じゃなくても良いワケで、あえて「墓」を使うのには、「死者の様に」的な意味が有るとか。
ほんと、私達の勝手な憶測で"silent as the grave"と言う映画が作れるかも(笑)
いずれにしても、ノリントンがあの時この言葉を使ったのには、
「おとなしくしてないと墓場行きだぞ」的な違う意味も含まれてそうな気がします(笑)
>沈黙する為に何かに例える場合、それが墓石(墓)じゃなくても良いワケで、あえて「墓」を使うのには、「死者の様に」的な意味が有るとか。
そうですよね
あえて「墓」なんていう物騒で縁起悪そうな単語を使うっていうところがこの表現のポイントなのかもしれませんねぇ。
>ほんと、私達の勝手な憶測で"silent as the grave"と言う映画が作れるかも(笑)
ほんとですね!
なんか、上のコメントにもちょっと書きましたが、私の中では、サスペンス的な物語が若干できあがってます(笑)
殺人を犯してしまった3人組が、殺した相手の墓場の前で事件の真相についての沈黙を誓い、「もしちょっとでも喋ったらお前も墓場行きだぞ」…とか言ってるみたいな(笑)
>いずれにしても、ノリントンがあの時この言葉を使ったのには、
「おとなしくしてないと墓場行きだぞ」的な違う意味も含まれてそうな気がします(笑)
たしかに(笑)
あえて「grave」なんていう単語を使うことで、「死」を連想させようとしてるのかも…?
あのクールで気どった言い方、提督ファン的には「素敵~