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『ブッシュ』感想♪

2009/06/16
今日は、ひさびさに映画館に行ってきました

ニコール・キッドマンの『オーストラリア』以来だから…4ヶ月ぶり?くらい。
うちの家からは映画館が結構遠いので、どっちかっていうとDVD派なんですよね、本来は。

さてさて、今日観たのは、去年の10月に「気になる映画」として紹介した『ブッシュ』
このときの記事は、アメリカで公開されたことがニュースになってたから書いたものだったんですが…いつ日本公開されるのかなぁ…と思ってたら、忘れた頃に公開されましたね
しかも、原題では『W.』だったのが邦題では『ブッシュ』に。
まあ、日本語でそのまま『W.』ってしても、「何のこっちゃ???」となりかねないので、この邦題は妥当な線なんでしょうね。
でも、原題の『W.』にはそれなりの意味が込められてるので、そのへんのニュアンスは『ブッシュ』じゃ分かんないですね

映画は、さすがに日本では娯楽大作・話題作ってほどにはならないみたいで、アート系の映画館での限定的な上映でした。

感想は…(若干、ネタバレあり)

うん、良かったよ。
フツーに面白かった。

さすがにこういう映画に誘える友人はいなかったので、興味を示した母親と一緒に観に行ったんですが、うちの母も面白かったと言ってました。

2時間ちょいという、まあまあな長さだったんですが、飽きなかったし。

ただし…ちょっとマニアックかもね、やっぱり

冒頭から、誰が誰で…っていうようなことがほとんど説明されないまま物語が進んでいくので、ある程度ブッシュ政権の主要アクターについて予備知識がないとついていけないかも…。
「ミスター・プレジデント」=ブッシュJr.とか「ヴァイス」=副大統領チェイニーとか以外は、基本的に愛称とかファーストネームで呼ぶんですよ、彼らは。
…で、ラムズフェルド国防長官(当時)とかは、ほとんど「ラミー」とかって呼ばれてる…。
最初に出てきたときは、誰だよ!って思った(笑)

でも、まあ…アメリカのことって、(フランスのことと違って)日本のTVやら新聞やらでやたらめったら取り上げられるので、そういうのである程度知っていれば、別にとりたてて詳しくなくても大丈夫だとは思います
でも、アメリカの政治機構とか政策決定システム、主要な政治家etc.についてある程度予備知識をもって観ると、より楽しめるんじゃないかと。

物語は、現在=イラク戦争開戦前後と過去=ブッシュJr.の大学時代から大統領戦までの2つの時間軸を行き来しながら進むという構成。
政治ドラマというよりは、人間としてのブッシュJr.を描いた作品でした。
なので、ブッシュに興味がなくても、1つの人間ドラマとして楽しめると思います。

中でも、とりわけ重視されていたのが、パパ・ブッシュに対する多大なるコンプレックスと宗教の問題の2点。
全編、この2つの要素が軸になってたように思いました。

パパ・ブッシュとの関係は、大学時代からイラク戦争にいたるまで、ずーっと人間ブッシュを規定するものとして扱われていて、父子の確執が1つのテーマだったのかも。

それから、宗教の問題は、このパパ・ブッシュに対するコンプレックスとも非常に深ーく結びついたものとして提示されるんですが、こちらの扱いも大きかった。
本編終了後、タイトルの『W.』というのが再び表示されるんですが、それが最初は『十.』になっていたりもして、このキリスト教との関係も大きなテーマになってたみたいです。

どこまでが真実でどこからがフィクションかなんて分からないことだし、描かれている内容がどこまで真実に近いかなんて本人たちにしか分からないことだから、その辺を議論するのはナンセンスかと思いますが…まあ、ドラマとして楽しめる作品だと思います。

簡単にストーリーをまとめちゃうと、偉大で「パーフェクト」な父親と優秀な弟に囲まれて育ち、コンプレックスのかたまりみたいになってしまって何をやってもうまくいかなくて、酒浸り・バカ騒ぎ好きだったブッシュJr.(←この呼び方を嫌うのね…)が、父親に認めてもらいたいという願望を1つの動機として政治の世界に進み、宗教との出会いによって「生まれ変わ」った結果、大統領にまでのぼりつめたが…イラク戦争での失敗によって、結局のところ欲しかった父親からの尊敬?賞賛?も手に入れられずじまいで、すべては水泡と帰す…みたいな感じかと思います。

劇中で流れる陽気でいかにもアメリカーンな音楽もあいまって、何ていうか…悲喜劇って感じでした。
すべてが滑稽で、どこか哀愁漂う感じ。
悲喜こもごもの人間くさいアンチ・ヒーローなブッシュ…という描き方だった気が(…まあ、彼はヒーローにはなりえないでしょうが…)。
それが国家と世界の運命を決めちゃってるところが恐ろしいですが…まあ、それはこの映画ではそれほどメインってわけじゃなく、むしろ人間としてのブッシュを描ききった…という感じです。

終わり方は若干曖昧な感じで、観たあとの評価というか感想というか…は人によってまちまちなんじゃないかと。
ただ、エンドロールでの歌が…。
メロディーはいかにもアメリカンなんですが、歌詞がものすごかった(笑)
笑っちゃいけないのかもしれないけど、笑えます。
これは痛烈な皮肉なの?…って感じで。

さて、楽しみどころはいくつかあるんですが…とりわけ私のマニアックなお楽しみどころは…

◎キャスティング

これは、アメリカ公開のときにアメリカ版公式サイトを見た際から気になってたんですが。
…キャスティングが絶妙すぎるよ!

ブッシュ役のジョシュ・ブローリン…写真で見る以上に似てました、ホンモノに。
いや…ね、しょっちゅう似てるってわけじゃないんですよ、ただし。
普段は、まあ似てなくもないかなー…って程度なんだけど、ときどき、表情とか角度によって、どきっとするくらい、すーっごく似てる瞬間があるのですー。
そしてそして!
声と喋り方はドンピシャでした。
まあ、似せてるんだろーけど…これは。
ほんとのほんとに似てて、一瞬本人による吹き替えか!?と思ったくらい(笑)

そして、他のキャストの方も。
似てる度が高いなぁ…と思ったのは、チェイニー副大統領(当時)かな(髪型が…)。
あと、パウエルさんとライスさんもわりと似てたかも。
ラムズフェルド国防長官(当時)はあんまり似てなくって、むしろフランスの現外務大臣のクシュネルさんに似てる気がした…
…顔が細かったんです。
あと!
以前から注目していたヨアン・グリフィスさん演じるイギリスのブレア首相(当時)も、めちゃくちゃチョイ役でしたが(汗)、雰囲気が似ててやはりハマリ役でした

そうそう!
ブッシュ家の愛犬バーニー君も似てました(笑)

あと、電話で声のみ登場のフランスのシラク大統領(当時)も、英語だったけど声が似てた!
よく見つけてきたなー…と思いましたよ。
でも、声だけじゃなくて、姿も見たかったなぁ。。

ちなみに、ロシアのプーチン大統領(当時)も名前は出てくるんですが、声も姿も登場せず…。
ちょっと残念。

それと、国連のシーンでは、ホンモノの映像と映画の映像を合成したのか、フランスの外務大臣(当時)のド・ヴィルパン氏は本人が映ってた…と思います。
一瞬だったんですが、あれは本人なはず!

あ、それと、キャスティングで忘れちゃいけないのが、大統領補佐官だったかを演じていたコリン・ハンクス氏。
彼は、トム・ハンクス氏の息子さんなんですが、以前私が大好きだったテレビ・ドラマ『ロズウェル』にアレックス役で出演されてて印象に残ってたので、この映画でひさびさに姿を見て、「おーっ!アレックス!…政治家?官僚?になったのね(←違う)。エリートちっくな格好もお似合い」とかって、1人もりあがってました(笑)

…ってわけで、マニアックな楽しみ方満載の映画だと思います(笑)

アメリカ政治に興味がある方、ブッシュ個人に興味がある方、キャストの似てる度を確かめたい方、父子ドラマに興味がある方…等は、ぜひご覧になってみてください

あ、私がなんで観たかって?
ブッシュ好きとかってわけじゃないですよ、決して。
でも、興味はある。
…っていうか、世界の政治家マニアみたいなもんです、多分(笑)
なので…。

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