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ド~ン・ジョヴァ~ンニ~♪

2009/09/15
今日のタイトルは、第2幕のラスト近く、ドン・ジョヴァンニ地獄落ちの場面冒頭の騎士長の石像の呼びかけ風味で…(これを読んで音楽の脳内自動再生がはじまったあなたはモーツァルティアンと見た・笑)

…というわけで、行ってきました。
ウィーンの森 バーデン劇場による、モーツァルトの歌劇『ドン・ジョヴァンニ』の公演

会場は神戸文化ホール、おとといの日曜日です。

昨日は研究室の引越し作業があって、感想を書くのが遅れてしまいました
…そして、予告済みの映画名場面ももうちょっと待ってくださいねー

それにしても、ここのところ、出かけてばっかり、遊んでばっかり…というツッコミはなしの方向でお願いします…m(. .)m
これからはひたすら研究に邁進するのだ!…多分。。

さて、『ドン・ジョヴァンニ』ですよ!
今日は、その感想を書きたいと思います。

それと、最後の方に、お楽しみでクラシカル・コスチュームの写真もあるかもー
オペラのチケットはお高いものが多いので、私にとって、オペラを観るのはこれで2回目。
1回目は以前の記事でも感想を書いた、同じくモーツァルト作曲の『魔笛』でした。

今回の『ドン・ジョヴァンニ』は、チケットがわりとお手ごろ(…といっても学生の身には十分すぎるほどお高いが…)だったこと、それと、私が大好きなモーツァルト作品だったこと…で、観に行くことにしました

モーツァルトのオペラではですね…やっぱり1番好きなのは『魔笛』、次が『フィガロ』なのですが。
やっぱり生の舞台で観ると、素晴らしさをひしひしと感じました

『ドン・ジョヴァンニ』は、私はDVDを持ってて何度か家のテレビで観たことはあったし、それからCDも持ってるので音楽自体は何度も聴いてたんだけどね…。
やっぱり生は良いよね
そりゃあね。。

ところで、これを読んでくださってる皆さまは、『ドン・ジョヴァンニ』のストーリーをご存知でしょうか???

ドン・ジョヴァンニとは、フランス語では「ドン・ジュアン」、スペイン語では「ドン・ファン」…。
つまりは、とてつもない女ったらしというか、プレイ・ボーイというか…まあそういうやつなのでございます。
ジャコモ・カサノヴァとかね…いわゆるそういう類の人間ですわな。。

ストーリーはとっても有名なので、ご存知の方も多いかなぁ…と思いますが、簡単に書いておくとこんな感じ。

女性大好き!お酒大好き!自由万歳!…な貴族ドン・ジョヴァンニが、ある夜、騎士長の娘ドンナ・アンナの部屋に忍び込み、美しいドンナ・アンナをものにしようとした…。
が、婚約者のいるドンナ・アンナは死に物狂いで抵抗。

騒ぎを聞きつけてやってきたアンナのパパ騎士長とドン・ジョヴァンニは決闘するはめに…。
そして、その末、ドン・ジョヴァンニは騎士長を殺してしまう。

父親のご遺体を前に、悲嘆にくれるドンナ・アンナ。
そして、婚約者ドン・オッターヴィオとともに、父親の仇を討つことを誓う。

一方、かつての恋人ドン・ジョヴァンニのことが忘れられないドンナ・エルヴィラ。
再会したドン・ジョヴァンニに恨みつらみを吐露しつつも復縁をせまるものの、あっさり振られてしまい。。

ドンナ・エルヴィラを追い払ったドン・ジョヴァンニは、今度は農民の娘ツェルリーナにご執心。
従者のレポレッロをうまく使って、結婚したばかりのツェルリーナの花婿マゼットからツェルリーナを奪おうと画策し。。
…が、すんでのところでドンナ・エルヴィラに見つかってしまい、失敗。

そんなこんなで、まあいろいろあって、ドンナ・アンナ、ドン・オッターヴィオ、ツェルリーナ、マゼット、そしてドンナ・エルヴィラ…という反ドン・ジョヴァンニ同盟が結成されるわけですが…。

それでもドン・ジョヴァンニに対する想いを捨てきれず、苦しむドンナ・エルヴィラ。
これまでの行いを悔い改めるように…という、彼女の願いもむなしく、一向に改心しないドン・ジョヴァンニに対し、ドン・オッターヴィオたちの復讐の手は迫る。。

…と、ここで死んだはずの騎士長が石像となって登場。
放蕩三昧のドン・ジョヴァンニを前に、なぜか喋る騎士長の石像。
そして、売り言葉に買い言葉で、騎士長を夕食に招待してしまうドン・ジョヴァンニ。

夕食の席。
最後のお願い…とばかり、ドン・ジョヴァンニに心を入れ替えるよう嘆願するドンナ・エルヴィラをすげなく追いやるドン・ジョヴァンニ。

そこに、不気味なノックの音が。

扉を開けると、そこにはなぜだか動く騎士長の石像が!

ドン・ジョヴァンニに悔い改めよ…とせまる騎士長の石像。
それに対するドン・ジョヴァンニの返答は、ノ!ノ!ノ!

最後まで、生き方を変えることを断固拒否したドン・ジョヴァンニは、かくして地獄に落ちていく…。

ラスト、ドン・ジョヴァンニが地獄に落ちたことを知った面々は、これで悪い奴はいなくなった、悪いことをするとこうなるんだ…と歌って大団円。

…まあ、ざっとこんな感じのストーリーです。

脚本はロレンツォ・ダ・ポンテ。
ストーリー自体は、スペインの伝説がもとになっていて、そうそう、フランスのモリエールの戯曲版が有名ですよね。

一応オペラ・ブッファ(喜劇)なんですが、冒頭のニ短調の序曲といい、ラストの地獄落ちの場面といい、悲劇的な要素のつきまとう作品でもあり、悲喜劇といわれたりもしています。

単純なストーリー…と思いきや、ドン・ジョヴァンニ=貴族に対する痛烈な風刺、批判が込められているという一面も。

あと、改心をせまる騎士長に対して執拗に拒否するドン・ジョヴァンニを、父レオポルトやコロレード大司教に対して抵抗するモーツァルト自身になぞらえる…という解釈もあるという話も聞いたことがあります。

実際、自由をこよなく愛し、しばられることを嫌い、何者をも恐れず、人生を謳歌するドン・ジョヴァンニは、リベルタンというか、自由思想家というか…ただ単なる「放蕩者」として片づけられないものを感じるんですよね。
実際、殺人を犯し、関係した女性は星の数ほど…という、どう考えても最悪な輩なドン・ジョヴァンニだけど、どこか憎めないんですよね…

…って、ストーリーについて長々と語ってどうするんだ。。

肝心の、おとといの公演についてです。

私は、オペラも、モーツァルトも好きだけど、専門的なことは何一つ分からないので、とんちんかんなことを書くやもですが。。

まず、ドンナ・アンナを歌ったエステファニア・ペルドォモさんが素晴らしかった
他の方も良かったんだけど、この人の声は抜きん出てる感じがしました。
声量も、高音の伸びも、抑えた部分の表現も…ほんとに素晴らしかったです。
解説を見たら、ドンナ・アンナ役が十八番らしい。。

あと、私が持ってるDVDだと、ドンナ・アンナ、ドンナ・エルヴィラ役の歌手さんが、ちょっと役柄的にお年を召されてる気が…(汗)で、ちょっと違和感ありありだったんですが、この公演では若くて綺麗な方が演じてられたので、違和感なしでした

ドンナ・エルヴィラとかね…役柄的に結構未練タラタラのしつこい人…って感じもするので、DVD版だとちょっと共感できなかったんだけど、おとといの歌手さんだと、「何て気の毒なの、エルヴィラちゃん!(涙)」と思えました
最後までドン・ジョヴァンニへの愛を断ち切れずに、修道院行きを決意するエルヴィラ…ラストの場面で名残惜しそうにドン・ジョヴァンニが着ていたガウンを握り締めるところが、ちょっと涙を誘いましたよ。。

ドンナ・エルヴィラといえば、彼女が2番目に着ていたドレスがすっごく素敵でした~
薄いクリーム色みたいな色で、ロココな感じのドレス♪
後ろ姿は肩から裾までマントみたいに流れるタイプのドレス♪
髪型も素敵で、よく似合っておられたので、思わず「ドン・ジョヴァンニ…悔い改めてエルヴィラを選んであげて~!」と言いたくなりました。
そしたら純愛モノになるのにね(笑)

あと、レポレッロ役の歌手さんの演技が、いかにも道化役らしくて、微笑ましかった♪
最後のカーテンコールでまでつまずいてこけそうになってたのは、演技?それとも素?
ただ、歌によってはちょっと声量が少なめで、声が伴奏にかき消されてたのが残念だったかな?

そうそう!
書き忘れてましたが、この公演は、オーソドックスな演出。
ドン・ジョヴァンニって、結構前衛演出のものがありますが、これは古典的な演出なので安心して観られました。
前衛演出も悪くはないけど、ロココ&クラシカル好きな私は、やっぱり古典的な演出が好きだなぁ。

…ってことで、衣装も素敵でした

衣装は、ロココっていうか、どっちかっていうとバロック?な気がしないでもない感じだったんですが、出ました、巨大袖~~

ひさびさなんで、もう1回叫ばしてください。

巨大袖~

ドン・オッターヴィオの衣装とかね。
私の記憶では、白タイツじゃなくて黒タイツだったけど、17~18世紀の衣装は素晴らしかったよー

それと、ドン・ジョヴァンニ役の歌手さんは、ノリントンも着てたひらひらフリルの、やたらめったら布地をたっぷり使いそうなシャツを着てました
バロックっぽかったんで、三角帽じゃなくて、『仮面の男』に出てきたような帽子だったけど、それもまた良かったし
あ、ドン・ジョヴァンニは、タイツじゃなくて、ズボンにブーツとかだった気がする。
マントもカッコよかったなぁ

…ってことで、写真。

20090913153612.jpg

20090913153626.jpg

これは、本編では使われてなかったけど、会場に展示されてた衣装です♪
じーっとしつこく観察してたから、ちょっと不審者だったかも、私(汗)

携帯カメラの性能がイマイチなんで、写真もイマイチですが

公演では使われてなかったから、誰の衣装とか分からないけど、私のイメージでは、上はドンナ・アンナ、下はドン・オッターヴィオかなぁ。。
あ、でも、ドンナ・アンナは喪服がほとんどだからドンナ・エルヴィラかも?

…って、はっ!
下の写真、巨大袖が写ってないじゃないか~
大失敗だわっ

そうだ、あと、演出とかなんですけどね。

会場が神戸文化ホールってとこで、いわゆる市民会館っぽいところだったんですよ。
なんで、いわゆるオペラ劇場みたいに舞台転換?(…っていうのかな?とにかく、舞台をまわして違う場面&セットに転換するやつ)ができないんだと思うんですよね。
だから、場面転換のときも、セット移動のための妙な間があいてしまって、ヘタするとちょっとだれるかなぁ…という気もしました。
これはほんと、仕方ないけどね。

何せオペラ用のホールじゃないから、他にもいろいろと制約があるみたいでした。。

なんで、最初から最後まで、基本的には同じセットを使ってて、それの細部を変えることで場面の違いを表現してありました。
…ってことで、舞踏会のシーンとか、ラストの晩餐のシーンとか、私が持ってるミラノ・スカラ座の公演みたいに豪華な舞台装置はなかったんだけど、こういう制約がある中でうまくやってるなぁ…という感じでした。
特に、ラストの晩餐のシーンで、それまで通り抜けだった半円アーチの窓に真紅のカーテンがついて、真ん中にはドアがはめ込まれた結果、いかにもドン・ジョヴァンニの屋敷の中…という感じになったのには、びっくり!

地獄落ちの場面でも、大した仕掛けはないものの、スモークもくもくと照明で、それなりに迫力は出てたし。
ただ、ちょろっとホースみたいなのが出てきて、さっと小さい花火みたいなのが出たのは、なくてもよかったかも?
ちょっとあれはしょぼかった…(汗)

とはいえ、豪華とはいえないけど、ミニマムな中でよく表現された舞台、演出だったと思います。

ただね…。
惜しむらくは、観客席のマナー

あんまりこんなことは書きたくないんだけど、マナーは良いとは言えませんでした。

上演中に、プログラムか何かを「バーン!」って音を立てて落としたりする人が何人か…。
そして、やたらめったガサゴソとナイロン袋?を探る音が長々と続いてました

オペラは、マイクも使わないし、オケの伴奏だから、ああいう音はすっごく気になります。
せめてもレチタティーヴォのときとかならまだ許せるんだけど、すっごく綺麗なアリアのときとかにやられるともう…。
第1幕、第2幕とも、せいぜい90分ほどなんだし、それくらいじっとしてられないのかなぁ???と思うのですが。

残念だなぁ…

あ、あと、どうでもいいけど(…いや、よくないけど)、フライング拍手が2回ほど…

まあ、あんまり文句はつけないでおこう。

とにかく、おとといは大好きなモーツァルトを聴けて、クラシカル衣装を堪能できて、幸せでした
めちゃくちゃ分厚いパンフレットももらえたし♪

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21:39 コンサート・観劇 | コメント(0) | トラックバック(0)
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