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『ココ・アヴァン・シャネル』感想♪

2009/10/21
やっと院ゼミ発表終わりました!

発表は自分的に不満な内容だったけど、言いたいことはなんとか伝わったみたいなので、まあ良しとするか。。
失敗した部分は、次回に生かす…ってことで
うん、ポジティブにいきます!

しかし…その発表でいただいたコメントをまとめると、どうやら私の論文構想は、論理的なだけが売りっぽい。。
やたらと「理路整然」とか「論理的」とか言われたけど、その一方で中身はイマイチなのね…(汗)

それにしても、私に「論理的」とかいう言葉は似合わないなー
このブログを読んでくださってる方はお分かりかと思いますが、基本的にカオスな人間なので(笑)

まあ、あと2ヶ月ちょい、がんばります!
…無事、修了できるかなー???(懐疑的)

さて、本題です。

先々週の土曜日、ひさしぶりにフランス語講座がお休みだったので、映画を観に行ってきました

観に行ってきたのは、前にもこのブログにちょこっと書いてて、ずっと観たいなぁ…と思ってた『ココ・アヴァン・シャネル』
シャネルの創始者のガブリエル・シャネル(ココ・シャネル)さんの伝記映画です。

フランス映画で、主演は、『アメリ』や『ダヴィンチ・コード』でおなじみのフランス人女優さん、オドレイ・トトゥ。
彼女は結構お気に入りの女優さんなのです

まず、ネタばれなしで、ざっくりした感想を書いてみる。

全体として、とっても良い映画でした
おもしろかったし、何より、上映時間がえらく短く感じられました。
つまり、最後まで退屈しなかったってこと。

逆に、最後は、「えっ?これで終わりなの?」という気がしないでもなかったが…。

タイトルにあるとおり、『ココ・アヴァン・シャネル(=シャネル以前のココ)』なので、物語は、彼女がシャネル・ブランドを立ち上げて成功を手にするまでのお話。
だから、映画で描かれるのは、ココの半生。

そんなわけで、この映画は、予想してたのと違って、「ファッション業界を描いた映画」じゃありませんでした。
たしかに、ファッションにかかわるシーンとかセリフは多いといえば多いんだけど、なんていうか…それがメインじゃないんですよね。

むしろ、「伝記映画」なだけあって、ココと、彼女をとりまく人間関係のほうがメイン。
とりわけ、ココと深く関わることになるエティエンヌ・バルサンとアーサー・カペルという2人の男たちと、ココの人間関係とか結びつきの部分に光があてられてました。

なので、主人公のココは、シャネルの創始者というよりも、1人の女性―上昇志向が強くて、プライドが高くて、女性的というよりも男性的な部分が強くて、でも1人の女性としての幸せをどこかで願っていることも否定できなくて―として描かれているように思いました。

女性としては、非常に共感できる映画なんじゃないかなぁ。。
成功への強い意志と、1人の男性への愛情と、それから過去のトラウマと…そういったもののあいだで揺れながらも、メランコリーに陥ってしまわずに、ひたすら前へ突き進んでいき、ついには成功を手にする彼女の姿には、ある種、憧れみたいなものも感じます。

逆に、男性が観てどう思うんだろう???

では、ネタばれありの感想です↓
映画の良かったところはですね…やはり、オドレイが素晴らしかったです

彼女は、『アメリ』での不思議ちゃんイメージが強烈なんですが、この映画での役どころは、上にも書いたとおり、上昇志向の強い、時代の先を行く女性。
シビアでドライなリアリストでありながら、カペルとの出会いによって、普通の女性としての幸せを願うことにも目覚めるが…という役どころ。
『アメリ』の不思議ちゃんとは似ても似つかぬ役どころですが、でもハマリ役でした。

なんていうか、この映画でのココは、すっごく淡々とした人物で、普段はあんまり感情の起伏が感じられないんです。
結構セリフも多くてしゃべってるんだけど、話し方も淡々としてて。
でも、その一方で、表情ですっごく語ってるっていうか、とにかく、普段あんまり表情豊かじゃない分、たまに見せる表情がとっても印象的でした。

特に、ラスト・シーンで、過去を回想して、彼女にしてはめずらしく物思いに沈んだあと、急にぱあっと明るい表情になって、自信あふれる微笑をするところは、ものすごく印象に残っています。
なんていうか、ああ、これでよかったんだ…って思える表情で。
ラストが、ああいうもっていきかただったので、なんだか、彼女にとってこれで本当によかったのかなぁ…と思えなくもなかったんですが、あの表情ですべてがふっきれたみたいで、よかった…と思えました。

あと、ココをとりまく男性の1人、エティエンヌ・バルサンが良い味だしてました

彼は、とってもお金持ちの軍人か何かで、パリ郊外にとっても大きなお屋敷を持ってて、そこに仲間を呼び集めては楽しく騒いで暮らしてるような人。
競走馬のオーナーか何かもしてるみたいなんだけど、とにかく働かなくても食べていけるくらい裕福なおじさんです。

その点で、自分の力で働いて食べていこうとするココとかアーサー・カペルとは、価値観がまったく違うバルサン。
ときにその生き方は享楽的にも思えるし、ココに対する当初の態度も、ちょっと見下してるというか、当然のこととして身分の差を見せつけたりして、少々難アリ。

でも、憎めない。

…なんていうか、彼には悪気はないんですよね、たぶん。
生まれつき裕福だったから、当然のこととしてそういう価値観になっただけで。

おまけにちょっとお茶目だったりして。

しかも、途中で、カペルがココの心をとらえて彼女を旅行に連れ出したあたりから、バルサンはココの大切さに気づいたりなんかして。
ココがパリに去っていくことを決めて、彼に別れを告げるところは、なんだかじーんとしました。

バルサン…かわいそう。。

でも、ココがパリに去ったあとも、2人は会ってるんだけどね。

あと、もう1人のカペルさんですが。
彼はイギリス人の実業家(…演じるのは、アメリカ人のアレッサンドロ・ニヴォラ氏ですが)で、リアリストだったココが心から愛するようになる男性です。

彼はね…。
超二枚目な役どころでしたよ。。

颯爽とあらわれ、ココの心を奪う…みたいな(笑)
セリフとかね、ほんとにザ・二枚目。
そりゃあ、ココもコロッといっちゃいますわな、って。

普段はフランス語なんだけど、ときたま英語で喋っちゃったりなんかしてね。
狙ってるだろ~!とか思ったり(笑)

いやはや素敵でしたよ、彼は。
ココを連れてドーヴィルに旅したときの燕尾服とかね!(←燕尾好きな私;)

でも、ネタばれありの感想なんで言っちゃいますけど、彼はココという存在がありながら、別の女性と政略結婚してしまうのです。。
そりゃ、いかんよ。

そのことを知って、強がっててもほんとは傷ついてるココ。
いたわしかったです

そして、まあそれでも一応はうまくいってた2人の関係が、カペルの自動車事故という悲劇で幕を下ろし。。

そうなるっていうのは、予備知識として知ってた私。
でも、その場面は、ウルウルきてしまいました

カペルがね、死ぬ場面というのは、映画では出てこないんです。
そうじゃなくて、道端につっこむ彼の車と、そこにかけつけたココが映るんです。
それで、普段は気丈なココが、車の残骸を見て、涙を流す…っていう場面。
彼女の中で、何かが終わった瞬間だったのかなぁ。。

そのあと、哀しい想い出を吹っ切るかのように、仕事にはげむココ。
そのあたりのくだりは、説明もセリフもなくて、ちょっと(かなり?)もの足りない展開ではあったけど、彼女はその哀しみを仕事で昇華させたんだよね…???

最後の笑顔がそれを示してるのかなぁ…と思いました。


…とまあ、こんな感じの映画でした。

なので、どちらかといえばシリアスな映画なんですが、でも会話の軽妙さとかヒネリはさすがフランス映画。
エスプリの薫るお洒落な会話に酔うも良し…だと思います
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