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BLAKEの『愛と青春の旅立ち』感想♪

2010/08/04
書きたいネタがたまっております

・東京のマネ展の感想
・京都でやってるボストン美術館展の感想
・ドイツ語の音楽の話
・IL DIVOのセバスチャンさんのポップス時代の音楽の話

…等々。

で、今日は、音楽ネタで行こうと思います

先月、BLAKEのアルバム『愛と青春の旅立ち(原題:And So It Goes)』を買ったので、その感想をば。

愛と青春の旅立ち愛と青春の旅立ち
(2009/02/18)
ブレイク

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ちなみに、BLAKE(ブレイク)というのは、イギリス出身の男性4人からなる、クラシカル・クロスオーバーのユニットです。

結成時のメンバーは、スティーヴン・ボウマン、ジュールス・ナイト、ドミニク・タイ、オリヴァー・ベインズの4人。
その後、ドミニクさんが脱退してハンフリー・バーニーが新メンバーとして加入してます。

男性4人、クラシカル・クロスオーバー…ってことで、「あれ?どっかで聞いたような…」という話なのですが。
そうです、プロフィールは一見するとIL DIVOとよく似てるんですね。

…まあ、私はクラシカル・クロスオーバーのジャンルが好きだし、IL DIVO以外にも何かよさそうな音楽があれば、ぜひとも開拓したいなぁ…と思って、このBLAKEにも以前から注目してたのですが。
でも、You T○beとかで視聴したところ、悪くはないんだけど、イマイチぴんとくるほどのものを感じなくて、そのまま保留してました。

…が、やっぱり気になるので、今回、このアルバムを買ってみたわけで。

このアルバム…2007年にイギリスでデビューしたBLAKEにとってのセカンド・アルバム…だったと思います。

IL DIVOもカバーしてる「ネッラ・ファンタジア」が入ってるし、おまけに日本盤のボーナス・トラックとして、ファースト・アルバム収録の「ハレルヤ」も入ってるし…ってことで、IL DIVOとの聴きくらべをしてみるのもおもしろいと思って、買いました。
あと、「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」と「ムーン・リヴァー」も気になったところです。

BLAKEは、IL DIVOよりあとにデビューしたってことで、ある意味、IL DIVOの二番煎じ?みたいなあつかいを受けてることもあるみたいなのですが。
実際、曲も結構かぶってるし…(IL DIVOがあとで収録した曲もあるけど)。

買ってみて、じっくりCDを聴きこんでみると、BLAKEとIL DIVOがいかに違うかが分かります。

まず、なんていうか…クラシックにたとえるならば、IL DIVOはオペラ、BLAKEはミサ曲に近い感じ。

IL DIVOは、まったく違った個性を持つ、声の性質もトーンも異なる4人のメンバーが順番にソロで歌いつないでいき、最後には全員でゴージャスにフィナーレを歌いあげる…というのが基本パターン。
最後のフィナーレも、ハーモニーを重視したいわゆる合唱ではなく、むしろ4人の声をあえて溶けあわせない四重唱に近いと思います。

一方、BLAKEは、4人の声質がわりと近く、ハーモニーを重視してコーラス的に4人の声を溶けあわせる手法か、あるいは曲によって異なる1人をリード・ヴォーカルに立てて、他の3人はバック・コーラスに徹する手法をとっています。

言いかえれば、IL DIVOはサラダボウル的、BLAKEはるつぼ的…とでも言ったらいいでしょうか。。

それから、IL DIVOは国際的なことをセールス・ポイントにしつつも、ラテン的な香りをエッセンスとして用いてるのに対し、BLAKEはあくまでイギリス的…いや、英国的とでもいいましょうか(笑)

ご存知のとおり、IL DIVOはスイス、フランス、スペイン、アメリカ…と4人が4人ともの出自が異なり、それを全面に出しています。
ライヴとかでも、あえて出身国を強調して、各国語であいさつしたりしてるし。

そして、IL DIVOというイタリア語のグループ名、スパニッシュ・ギターを使ったスペイン語によるスペイン的な曲の数々、カルロスさんの存在…等々、ラテン的なノリを前面に押し出してるわけで。

…一方、BLAKEは、メンバー全員がイギリス出身、それもユニバーサル・ミュージックの紹介によるとイギリスの上流階級の出身だとかで…。

まあ、出自は出自って話なんですが、歌い方とか声とかあと発音とか雰囲気とかが、そこはかとなく英国臭い!(笑)
なんかね…イタリア語で歌ってる歌もあるんですけど、ラテンっていうより、アングロサクソンの薫りがプンプン漂ってきます。

しかも、すごい上品なの!

…いや、IL DIVOが下品だという話では毛頭なく!!
IL DIVOはね…大人の男性…って感じの、色香(笑)というか艶があるっていうかね…なんか大陸ヨーロッパっぽいのです(デイヴィッドさんはアメリカンですが…)。

で、BLAKEのほうは、あんまりそういうのはなくて、英国的で、お上品で、お行儀の良い、おぼっちゃま的な雰囲気が漂ってくるんです。

IL DIVOがスペインの領主さまとすれば、BLAKEは英国のプリンス…てな感じ(なんのこっちゃ…)。

あとですね…わりと選曲がかぶってるわりには、曲の感じが違います。

IL DIVOは、一部の例外を除くと、多くの歌が愛のなんちゃら…みたいなタイトルで、日本人的にはちょっとありえないようなコテコテのラブ・ソングなのですが(笑)

BLAKEは、CDの解説にも書いてあったんですが、そのとおり、スピリチュアルな歌詞の曲が多いみたいです。
少なくとも、コテコテはなさそう…(笑)

あと、音楽のアレンジとか選曲などなども、BLAKEはちょいノスタルジックで地味めな感じ、IL DIVOはモダンで派手めな感じ…と、方向性が違う気がします。

…と、ここまで、IL DIVOとBLAKEを比べてみましたが。

要するに、2つのグループはかなり違ってる…ということが言いたいわけで。

まあ、この違いっていうのは、1つには、あとからデビューしたBLAKEがあえてIL DIVOみたいな先輩グループとの差異化をはかってる…っていうことも原因してるのかもですね。

どっちがいいとかは、はっきり言って好みの問題じゃないでしょうか。

BLAKEの場合、IL DIVOみたいなどわーっと盛りあがるゴージャスなフィナーレがない曲が多いので、BGM的にさらっと聴き流すこともできそうな気がします。
IL DIVOのフィナーレに抵抗感じる方なら、一度BLAKEを聴いてみるのもいいかも。

それから、BLAKEは上品で静謐な雰囲気をもってるので、寝る前に聴くのもいいんじゃないかと。

…ただ、私の好みを言わせてもらうと、私は、IL DIVOのほうが好きです。

何が…って言われると難しいのですが、IL DIVOの場合、4人の声質がまったく違うことがミソなんですよね。
それによって、ある種の化学反応?が起きてる気がする…。

高らかで朗々たるハイ・テノールのデイヴィッドさんのあとに、ほわーっと包みこむようなビロードのテノールのウルスさん、そして声楽っぽさを良い具合に中和してくれるセバスチャンさん、最後にスペインスペインしたカルロスさんの力強いバリトン…という風に、まったく違う歌声が次々に登場することによって、常に飽きさせない演出になってるんですよね。

どわーっのフィナーレも聴きなれてくると抵抗感じなくなるし、むしろそれがないとなんか物足りない感じも…(笑)

一方のBLAKEは、たしかに4人ともの声はとっても綺麗なんだけど、最初から最後まで同じ調子だから(4人のコーラスにしても、1人のリード・ヴォーカルにしても)、曲によっては単調になっちゃう感じ。。

でもまあ、これはあくまで私の個人的意見ですから…。

さて、肝心のこのアルバムについてですが。

収録曲は…

1.ルック・トゥ・ザ・マウンテンズ(イントロ)
2.アンド・ソー・イット・ゴーズ
3.チェイシング・カーズ
4.ワイルド・マウンテン・タイム
5.信じればこそ
6.愛と青春の旅立ち
7.イエスの愛に抱かれていこう
8.ヘヴン・キャン・ウェイト
9.クローゼスト・シング・トゥ・クレイジー
10.ファンタジア・プレリュード(間奏曲)
11.ネッラ・ファンタジア
12.タイム・トゥ・セイ・グッバイ
13.サンクタ・マリア

日本盤だけのボーナストラック
14.アンド・ソー・イット・ゴーズ(ア・カペラ・バージョン)
15.イエスの愛に抱かれていこう(ア・カペラ・バージョン)
16.ムーン・リヴァー(ア・カペラ・ヴァージョン)
17.ハレルヤ(ア・カペラ・バージョン)

17曲収録って、結構多いですね!
ちなみに、演奏はロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団って…豪華です。

私的に気になってた曲は、「ネッラ・ファンタジア」と「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」、「ムーン・リヴァー」、「ハレルヤ」の4曲でしたが。

「ネッラ・ファンタジア」は…いまひとつ…って思ってしまいました。
リード・ヴォーカルはテノールのオリヴァーさんなのですが、IL DIVO以上に高らかに歌い上げてるので、ちょっと私好みではなかったです。

「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」も…サラ・ブライトマンのバージョンのほうが好きですね。
声とか歌い方はそう悪くはないんですが、アレンジ?伴奏?がイマイチで…。
この曲って、ボレロ風(水戸黄門の主題歌風とも言う・笑)のリズムが特徴で、それがこう…着実に前に進んでいくような力強さを生んでると思うんですが。
BLAKEバージョンは、そこが単調な一定のリズムに置き換えられてて…どうも木魚っぽいというか、とにかく繰り返しが多い曲なので、単調で退屈になってしまってる気がします。

「ムーン・リヴァー」と「ハレルヤ」はわりと良かったです。
でも、このアルバムに入ってるのはア・カペラ・バージョンなので、伴奏ありのほうを聴いてみたいですね。

このアルバムで良かったのは、これらの4曲よりもむしろ「アンド・ソー・イット・ゴーズ」と「ヘヴン・キャン・ウェイト」ですね!

どちらも、ジュールスさんがリード・ヴォーカルをつとめてる曲なんですが、彼の声は柔らかくてちょっと鼻にかかってて、とても聴きやすいです。
ほんの少しIL DIVOのセバスチャンさんの声に似てて、それをもっとソフトにした感じ?
2曲とも、どっちかっていうとポップスっぽい歌い方で、とっつきやすいと思います。

あと、「ヘヴン・キャン・ウェイト」のほうは、「can」を「キャン」じゃなく「カン」って発音してて、「おお~っ、イギリス!」って思いました(笑)

他の曲も含めて、全体に穏やかで落ち着いた曲ばかりなので、癒しにもってこいの1枚だと思います。
寝る前に聴くの、おすすめです!

そうそう、IL DIVOと違って、曲によって歌い方を変えたり、リード・ヴォーカルを替えたりしてるので、曲によって雰囲気がかなり違うところもポイントです。

上にIL DIVOのほうが好きって書いたけど、こんなふうにいろんな歌い方を試してるところは、IL DIVOがBLAKEを真似してもいいんじゃないかって思える点です。

IL DIVOの場合、順番に歌いつないでいって4人でフィナーレっていう、あの歌い方が魅力だしウリなんだけど、常に同じパターンというのは、ある意味ではマンネリになりかねないかなぁ…と。

上にあの歌い方だから良い…って書いといて矛盾してるけど、あのフィナーレ抜きとか、曲によっては誰か1人をリード・ヴォーカルに立てる…っていうのも試してみる価値はあるとも思うんですよね。
秋に出るという新しいアルバムでは、どうするんでしょうね??

…と、BLAKEのことをネタにしながら、IL DIVOについてかなり書いてしまいましたが(汗)

BLAKE…ぜひ聴いてみてください!
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22:24 BLAKE | コメント(0) | トラックバック(0)
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