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Les Stentorsの『Voyage en France』

2012/06/01
前回と前々回の記事で紹介したLes Stentorsのアルバム「Voyage en France」

Voyage En FranceVoyage En France
(2012/05/08)
Les Stentors

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結局、母がぜひに…と言うので、iTunes Storeでダウンロードしました。
12曲で1650円なり。

アルバム全体を通して聴いてみると、まぁあの…IL DIVOには及ばないものの、どの曲も悪くはない。

声は、テノール2+バリトン2なんだけど、全体にIL DIVOよりもトーン高め、軽め…に感じました。
全員オペラ界出身だそうですが、ポップス要素も織り込まれています。

ネイティブのフランス語の発音はやっぱり美しく耳に心地よいし、フランスの各地方を歌で旅する…というアルバムのコンセプトが良いと思います。
そのコンセプトが際立っていて、各曲がとても個性的で、どこかノスタルジーが漂っていて。

いわゆるクラシカル・クロスオーバーの歌手やグループって、選曲がどうしても似通ってしまって、「ネッラ・ファンタジア」や「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」などの定番曲が十八番になってしまいますよね。
それはそれで良い曲ばかりだし、聴き比べができるという魅力もあるんだけど。
新たにグループを結成する場合、どうしても「二番煎じ」感が否めない…というリスクも。

その点、このLes Stentorsは、あえてそういうクラシカル・クロスオーバー定番曲をはずして、フランスの曲に特化しているところが新鮮でおもしろいと思います。
言語も、すべてフランス語かフランスの地域言語を採用していて、そういう点でも、英語やイタリア語、スペイン語などマルチリンガルに歌う場合が多いクラシカル・クロスオーバー歌手やグループとは一線を画しているというか。

ただし、それゆえ、インターナショナルな活躍は難しいかもしれませんね。
すごくフランス的なので、フランス好きには良いけど、そうじゃない人には…受け入れられにくいかも。

収録曲は以下のとおり↓

Les corons

前回の記事でPVを載せた曲。
フランス北部ノール地方の炭坑地帯への賛歌。
ボレロのリズムを使った男らしい歌。

Chanson pour l'Auvergnat

オリジナルはジョルジュ・ブラッサンスが歌っていた曲。
3拍子のリズムが印象的。
フランス語の響きが美しい。

A Voce Rivolta(feat. I Muvrini)

コルシカ語(コルシカ島の地域言語)でコルシカ島の民族音楽を歌うグループ、I Muvriniとコラボ。
独特の節回しとコルシカ語の響きが民謡調で耳に残る。

Châtelet - Les halles

オリジナルは、Florent Pagny。
パリのメトロの駅、シャトレ‐レ・アール駅を歌った歌。
薄暗くて古くて、いろんな人が行きかうシャトレ駅を思い出した…。

Pardon Spezed

ブルターニュの民族音楽がオリジナルで、いろんな人がカバーしているらしい曲。
ブルターニュは、フランスの中のケルト系地方なので、音楽もどこかケルティックな響き。
言語もブルターニュの地域言語であるブルトン語を採用。

Une fille de l'est

ロレーヌ地方出身の歌手パトリシア・カースの曲がオリジナル。
アルザスかロレーヌ地方の女の子のことを歌った内容のようで、なかなか素敵な歌詞です。
収録曲の中では、わりと素直なポップス曲。

Méditerranée

Tino Rossiの曲のカバー。
1950年代の曲のようで、そういう感じ(笑)
「地中海」というタイトルのとおりの雰囲気の明るい曲。

Toulouse

トゥールーズ出身のClaude Nougaroが故郷を歌ったの1967年の曲のカバー。
ミディ運河やサン・セルナン教会など、トゥールーズの有名スポットが歌詞にたくさん登場。
スローテンポのシャンソン的な曲。

Il est un coin de France

スペイン・バスク出身の歌手ルイス・マリアーノの曲のカバー。
バスク語のフレーズを挟んだ3拍子の楽しげな曲。

La Montagne

Jean Ferratの1964年の曲のカバー。
歌は、Ferratがローヌ=アルプ地方のアルデシュ県からインスピレーションを受けて書いたものらしい。
これまたいかにもシャンソン的な雰囲気の曲。

Je viens du sud

ミシェル・サルドゥのカバー。
同じ曲は、最近、シメーヌ・バディもカバーしている。
シャンソン風ではあるけど、すごく耳なじみの良いポップス。
少しノスタルジックなところも良い感じ。

Le mot France

Richard Cocianteのカバー?
この歌は、地方というより、フランスそのもの…という感じでしょうか。
ひととおりフランスの各地方を旅してきて、最後にフランス全体を称える的な。

***

以上12曲で、私的おすすめは「Une fille de l'est」と「Je viens du sud」です♪

興味があったら聴いてみてください。

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17:20 その他クラシカル・クロスオーバー | コメント(0) | トラックバック(0)
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