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フランス招聘版ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』感想♪

2012/10/31
昨日は、梅田芸術劇場で公演中のフランス招聘版ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』を観てきました

何カ月も前にチケットを買っていて、おまけにもうすぐ私の中で別の大きなイベントがあるもんだから、うっかり忘れそうな勢いで、予備知識等まったくなしに観に行ってきたのですが…。

すっごく、すっごーくっ(←力こぶ・笑い)素晴らしかったです!
C'était magnifique!!

このミュージカル、日本でも宝塚バージョンや非宝塚バージョンの公演もすでにされていて、そちらを観たことがある方も結構いらっしゃると思うのですが、私はそれらを観たことはなく。
通ってるフランス語学校のロビーに貼ってあったポスターを見かけて、なんとなく興味をもってとったチケットでした。

…なので、日本版と比べた感想とか、ディープな語りなんてできないですが…。
とりあえず感想をば。

***

フランス招聘版…ということで、要するに今回の公演は、海外キャストによる、フランス語上演。

たとえば『オペラ座の怪人』とか、日本版も悪くはないけど、やっぱりオリジナルの言語がその音楽に一番合ってる…というのは、否定できない事実ではないかと思います。
ま、今回の場合、日本版を聴いてないので、なんとも言えないですが…。

でも、フランス語の歌詞の響きはやっぱり素敵でした

買ったパンフによると、フランスのミュージカルの特徴は、歌手が歌って踊って演技するんじゃなくて、歌手は歌、ダンサーはダンスと分業することらしい。
たしかに、歌手はあまり踊っている…ということはなく、歌と演技に専念していて、逆に、ダンサーは、激しく時にアクロバティックに踊っていました。

物語は、シェイクスピアのあの『ロミオとジュリエット』で、まあラストも分かってる分、音楽に集中して鑑賞できました。

ただ、脚色というか、ミュージカルでは、「死」を擬人化した登場人物の女性が登場して、白いボロ布のようなドレスをまとって、不気味に登場人物につきまとう…という演出がありました。
「死」には、セリフもなく、歌を歌うでもなく、彼女はただただ登場人物につきまとって身体全体を使ったダンスをしているのですが、それがまた不気味で。

結局、物語全体に、この「死のイメージ」がつきまとっているわけです。
それは、ロミオとジュリエットに対してだけではなく、他の登場人物に対しても。
そして、ジュリエットが本当は生きている…ということを記した神父さまの手紙がロミオに届くことを妨害するのも、この「死」を擬人化した登場人物。

考えたら、この物語では、4人もの登場人物が死ぬわけで、「死」というのは重要なテーマの1つなのかもしれません。

テーマといえば、やはりロミオとジュリエットの愛…というのが重要テーマにはなっていますが、それよりも印象に残ったのは、キャピュレット家とモンタギュー家という対立する2つの家の大人の事情に翻弄される若者たちの苦悩でした。
ロミオとジュリエットだけでなく、ティボルトやマーキューシオ、ベンヴォーリオも、それぞれ苦悩を抱えていて、それを表現したそれぞれのナンバーを歌いあげる場面が要所要所にあって、印象的でした。

いずれにしても、こういうのは、時代や国を越えた普遍的なテーマなので、そういうところもこのミュージカルが世界中でヒットした一因かもしれませんね。

それとも通じるのですが、主人公のロミオとジュリエット以外の登場人物にもちゃんとそれぞれ光があててあって、ソロ曲もふんだんに盛りこんであったので、主人公2人の物語を軸にしつつも、他の登場人物の心情なんかもよく分かって、脇役好きとしては良かったです。

それこそ大人の事情に振りまわされる寂しい青年のティボルトの叫び、友達を失ったうえに親友に愛する人の死を伝えなければならなくなったベンヴォーリオの苦しみ、自分勝手だけど可愛い娘をお嫁にやる父親の心情を歌うキャピュレット卿、信仰に生きるのに神を信じられなくなりそうな人間的苦悩を抱えるロレンス神父など、彼らの思いのたけをぶつけたナンバーの数々は、どれも印象に残りました。

***

さて、肝心の音楽ですが。

音楽は、ポップロック調で、歌いあげるバラードから、リズム感溢れるロックなナンバーまで、多様で飽きませんでした。

フランスで特にヒットしたという「Aimer」もとても美しいバラードで、ロミオ役のシリル・ニコライさんとジュリエット役のジョイ・エステールさんの高音が良かったし、「On prie」も同じく良かったです。

それから「Le roi du monde」や「Vérone」みたいなアップテンポのポップロック調の曲も、コーラスが入って盛りあがって良かった

どれも親しみやすいメロディーながら、どこかやっぱりフランス的な香りがあって

若者役の歌手の方々は、わりと男性も高めの声の人が多かったように思いますが、声楽的というよりはポップス的な歌い方で、ポップロック調の歌によく合ってました

主役のロミオ役のシリル・ニコライさんも高めの声で、ロミオの歌う正統派で抒情的なバラードの数々を美しく歌いあげてくれました
ビジュアル的には、長めの金髪で繊細な顔立ち。
もともとベンヴォーリオ役をされてたそうですが、ロミオのキャラにも合ってるんじゃないかな?

同じく主役のジュリエット役のジョイ・エステールさんは、ちょっとハスキーさもある美しい声の持ち主でした。
くるくる巻いた金髪に快活そうな可愛らしさもある美人さんで、ジュリエットにぴったりw

マーキューシオ役の方は、くるっとした長髪で、狂気に惹かれるちょっとイカれた兄ちゃんを好演されてました。
歌にもそのキャラクターがうまく表現されてて、良かったです。

ロミオに殺されるティボルトは、短髪でイマドキ風のお兄さん。
でも、ちょっと神経質そうで、ティボルトのキャラクターに似合ってました。
唯一オリジナルキャストだというトム・ロスさんが演じておられて、高音のロックな声が力強かったです。

それから、ベンヴォーリオは、マーキューシオとはまた違って、いい人風のロミオの親友を好演。
上にも書きましたが、ジュリエットの死をロミオに伝えないといけない…というのを悩む思いを歌いあげる曲が印象に残っています。

一方、大公、キャピュレット卿、ロレンス神父のオヤジ3人衆(笑)は、いずれも力強いロックな声で、3人ともそれぞれに印象的でした。
神父さまが1番低めのハスキーなロックな声で、その意外性が良かった(笑)

そしてキャピュレット夫人、モンタギュー夫人、乳母のマダム3人もこれまた力強くて声量もあって、良かったです。
キャピュレット夫人は、どちらかというと他の2人に比べると高めの声が印象的で、夫人のキャラクターにも合ってました。

***

ミュージカルのラスト、亡くなったロミオとジュリエットを囲んでのフィナーレは、意外にもあっさり短め。
まあ、ストーリー的に、大団円とは行かないし、あっさり終わるんだな…と思いました。

…が、そのあとがまだあった!

本編が終わって、カーテンコール。
ベンヴォーリオ役のステファヌ・ネヴィルさんが出演者を紹介。

何度かカーテンコールがあって、終わり…かと思いきや、アンコールがありました。

アンコールは、順番忘れましたが「20歳とは」と「On prie」が最初にありました。
出演者みんなで歌ってくれて、たぶんフルコーラスの長いアンコールのサービス。

これで終わりかと思いきや、まだアンコールは続き。

「Le roi du monde(世界の王)」だったと思いますが、客席への手拍子のお誘いが。
ノリノリです(笑)

さらに、大公役のステファヌ・メトロさんが日本語と英語をまじえつつ、観客を立たせて、手拍子させたり、腕を振らせたり、掛け声をかけさせたりしながら、これで最後!…と「Vérone(ヴェローナ)」を日本語も混ぜながら、他のキャストも全員で熱唱。
しかも、客席に向かって歌詞の「Vérone」を歌わせたりして、もはやロックのコンサートのよう(笑)

ステファヌ・メトロさんは、「おおきに~!」とか、「右!左!」とか「大阪の皆さん~」とか何とか、日本語を何度も連発して大サービス。
そのエンタテイナー振りで、一緒に観に行った母の心をがっちりつかんでました(笑)

しっとりあっさり終わった本編はどこへやら、最後はノリノリで熱気と興奮につつまれながら幕を閉じたのでした(笑)

本編はもちろん良かったのですが、むしろアンコールが1番印象に残ったという…(笑)

4曲もフルコーラスで長々とやってくれるなんて思ってもみなかったので、サプライズですごく嬉しかったです。
サービス精神旺盛、とことん観客を楽しませようというエンタテイナー精神が溢れていて、とても良かったです。

あのフィナーレだけで終わっていたら、「良かったね」で終わっていたところですが、あとのアンコールで私もがっちり心をつかまれました(笑)

***

そして、終演後は、中2階ロビーでキャストのみなさんがご挨拶…ということで、終わったら、さっそく行ってみました。

もたもたしていたので、4列目でしたが、キャストの方々が衣装のまま出てきてくれて、主役の2人はポーズをとったりして、観客はフォトセッション(笑)
こんなのがあるって知らなかったので、携帯しかなく、写真はブレブレでうまく撮れませんでしたが、出演者の方々を間近で見られましたw

写真に気をとられていたのと、こんなのがあるって知らなくて心の準備ができていなかったのとで、じっくり全員を拝見することができなかったのは悔やまれますが、主役のお2人は、最初に私の真正面に立ってくれたので、よく見えました。
2人とも素敵でした~w

そして、キャピュレット卿役のセバスティアン・エル・シャトさんは、しっかりご自分のCDを「買ってね!」とアピールして、笑いをとっておられました。

さらに、大公役のステファヌ・メトロさんは、ここでもサービス精神を発揮して、握手にこたえてくれてました。
あと、ベンヴォーリオ役のステファヌ・ネヴィルさんとティボルト役のトム・ロスさんもこたえてくれてたんじゃないかな?
私の位置ではちょっと遠くてムリでしたが…。

***

とにかく、予備知識もなく、さほど大きな期待もせずに観に行ったのですが、とても素晴らしくて、親子2人、すっかりファンになって帰ってきたのでした。
まだ公演やってて、リピーターチケットもあったけど、諸事情でもうすぐしばらく日本を離れるので、ムリです…。
お金もないんだが。

いつかCD買いたいです↓

Romeo Et Juliette: Les Enfants De Verone (+Bounus DVD)Romeo Et Juliette: Les Enfants De Verone (+Bounus DVD)
(2010/01/26)
Damien Sargue

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15:50 コンサート・観劇 | コメント(0) | トラックバック(0)
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