FC2ブログ
08月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫10月

『ホビット』語り―印象に残った場面②

2012/12/28
『ホビット』語りその2は、印象に残った場面②です。

このあいだ書いた場面の次に思い浮かぶのは、やっぱりビルボとゴラムの場面です。

以下、ネタバレあります↓↓↓

霧ふり山脈の洞窟で、ゴラムと遭遇したビルボ。

ここで、ビルボは、ゴラムのもっていた指輪を拾い、そのことに気づかないゴラムは、ビルボとなぞなぞ遊びをはじめます。

―『ロード・オブ・ザ・リング』の物語のプロローグとも言えるこの場面。

印象に残ったのは、2人がなぞなぞ遊びをするところではなく、ビルボが指輪を「盗んだ」ことに気づいたゴラムがビルボを追い、指輪をうっかりはめてしまったために姿を消したビルボが、目の前にビルボがいるとは知らないゴラムと対峙する場面。

ビルボは剣をもっていて、ゴラムをひとおもいに殺してしまうこともできたはず…。
でも、彼はそうしなかった。

『ロード・オブ・ザ・リング』では、フロドがガンダルフに、ビルボはどうしてあのときゴラムを殺してしまわなかったのか?…と尋ねる場面があったと思います。
そのとき、たしかガンダルフは、それは「情け」で、ゴラムにはゴラムの役割があるんだ…とか答えていたように記憶しているのですが(最近、DVDを観ていないので、ちょっと違うかも…)。

『ホビット』でのビルボとゴラムの対峙のシーンを観ると、その場面が思い出されて、なおさら感慨深かったです。

そうとは知らないまま、姿の見えないビルボに剣を突き付けられたゴラム。
うるうるした目には、どことなく同情と憐憫すら覚えるような具合で、ビルボの「情け」とやらが分かる気がしました。

ゴラムは、不気味で、ずる賢く、時に凶暴でもある生き物ですが、根っからの悪というほどでもなく、このときの
ビルボにとっては、殺してしまうほどの理由もなかったでしょうね。
おまけに、ホビット庄で長らく平和に生きてきたビルボは、このときはまだ誰も殺したことがなかったわけで、誰かを守るためでもなく、無抵抗な存在を殺すことができないというのは、まずできないと思います。

そんなわけで、命長らえたゴラムが、『ロード・オブ・ザ・リング』では、とても重要な役割を果たすことになるのだと思うと、この場面は印象に残りました。

スポンサーサイト



16:55 Hobbit AUJ | コメント(0) | トラックバック(0)
コメント

管理者のみに表示