FC2ブログ
01月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728≫03月

映画『笑う男』感想

2013/08/17
本日、2度目の更新です。
またまたフランス関連ですが。

このあいだのベトナム旅行、航空会社は、大韓航空を利用しました。

フライト中の楽しみといったらアレですよ。
…機内エンタテイメントの映画。

まあアジア旅行なんで、フライト時間も短いし、ヨーロッパ旅行みたいに往復4本とか5本とか観るわけにはいきませんが。
せっかくなんで往路に1本だけ観ました。

ただ、選択肢があんまりなかったんですよね。
特に、日本語字幕のついてるやつが少なくて。

ヒュー・ジャックマンの『レ・ミゼラブル』があって、「これ、観たかったけど、いまだ観損ねてるんだよねー。ちょうどよかった」とか思ったら、日本語字幕なかったし(…っていうか、フライト時間短いから、長い映画は観づらいのもある)。

まだ英語字幕があったらいいんだけど、それもないのが普通。
ハングルの字幕とかあったけど、私にとっては暗号みたいなもので、読めるわけないしね…。。

そんなわけで、苦肉の策?で観たのが、『笑う男(L'homme qui rit)』という2012年のフランス映画。
もちろんフランス語の映画なので、つまりは英語字幕が選べるのです!

…で、忘れないうちに簡単に感想を書いとこう…って思ったけど。。
すでにかなり忘れてる!!

言いわけしておくと、元気いっぱいの往路ではなく、疲れてぐったりしていた復路で観たもので…。
かなーり眠かったし、記憶がすでに曖昧…。

そういうわけで、ま、ざっくりと…ね。

…と、その前に、予告編を載せときます。
こういう映画だったよ↓



見て分かるとおり、時代モノです。

あと、知ってる人は知っている…原作は、ヴィクトル・ユゴーだそうで(『レ・ミゼラブル』と一緒ですね)。
ちなみに、私は知らなかったんだけど…(←文学に疎い)。

ジェラール・ドパルデューが出てます。
私の中では、彼は、『仮面の男』のポルトスなのですが、あの頃と比べると横幅がすごいね…。
そういや、最近、富裕税に反対して、ロシア国籍をとったんだっけ。

それから、この作品…よく分からないですけど、日本公開はされてない作品なんじゃないかな。
ちょっとマニアック。

ストーリーは、こんな感じです(うろ覚えなので、間違ってるかも…)。

ある冬の嵐の日、旅芸人のUrsus(ジェラール・ドパルデュー)のもとに、2人の子供が助けを求めてやってくる。
1人は、顔に笑っているような傷あとのある少年、Gwynplaine。
もう1人は、Gwynplaineよりも年下の盲目の少女、Déa。

2人は、Ursusとともに旅回りを続けるが、やがて、Gwynplaineは、傷あとのある顔を観衆にさらす見世物でスターになる。
Déaもまた、舞台に立ち、Ursusの見世物は、人気を博す。

家族のような愛情で結ばれる3人だったが、Gwynplaineが、さる大貴族の跡取り息子で、幼いときに誘拐されたことが分かる。
突然、広大な領地と屋敷を手にしたGwynplaineは、愛する2人から離れることに。

Gwynplaineがいなくなったことに、ショックを受けるUrsusとDéa。
やがて、Gwynplaineは、2人のもとにもどってくるが…。

***

以下、簡単な感想。
ネタばれあります。


観終わった感想はというと…まず、フランス映画だね…って(笑)

フランスをこよなく愛する私ですが、映画はいまいちダメなんですよ…。。
観終わったあとのすっきり感がないっていうか、疑問符が多すぎる。
いろいろ考えこまないといけなくなるような映画でした。

ちなみに、フランス人の先生によると、フランスの人たちは、観終わったあと「は?」と思って、いろいろ議論するのが好きなんだそうな。

うーん…。

結局何だったんだー…って部分がいろいろとありました。

特に、Gwynplaineというキャラクターがいまいち理解できなかった。
逆に、Déaは分かりやすかったけど。

どうも、2人は愛し合ってるようなんだけど(兄妹的な意味ではなく)、Déaはちょっと純粋で神聖な存在すぎて、Gwynplaineは容易に近づけないというか。
彼にとっては、やっぱり顔の傷がコンプレックスで、まあDéaにはそれが見えないんだけど、見えていたらきっと彼女も自分を恐れるだろう…と思ってるみたいです。

そんな中で、大貴族の御曹司だってことが分かって連れもどされるわけですが。
最初は、Ursusたちのところに戻してくれ…って言ってたのに、結局、貴族社会に入ろうとしてみたり、従姉?の公爵夫人(だっけ?)と良い仲になってみたり。

でも、Gwynplaineは、最後に、貴族社会にタテつくような(だっけ?)演説を議会でぶっぱなして、広大な領地も屋敷も捨てて、愛するUrsusとDéaのもとに戻るわけで。

うーん…途中は何がしたかったんだ?
寝ぼけて観てたから、もう1回観たら分かるかもだけど、もう1回観たいかというと…。。

それで、2人のもとに戻ったGwynplaineだったけど、時すでに遅し。
愛するDéaは、流行病にかかって、瀕死の状態。
彼女は、Gwynplaineが帰ってきたことを喜ぶものの…。

…という感じ。

分かったような、分からんような。

全体的な雰囲気から言うと、笑える場面はあんまりないのですが、悲喜劇…って感じでした。

グロテスクな者の悲哀というか。
どこかおとぎ話めいていて、ロマンティックで幻想的、伝奇的な雰囲気があって。

原作は、風刺らしいんですが、映画のほうは、貴族社会への否定的な眼差しは感じられるものの、必ずしもそれが前面に出てるというよりは、添えものっぽく感じました。
まあ、現代社会で貴族を批判してもねぇ…。

キャストについていえば、ジェラール・ドパルデューは、意外と存在感薄かったです。
普通に良い人っぽかったので。
拍子抜け。

主役のGwynplaineは、マルク=アンドレ・グロンダンという俳優さんが演じていましたが、顔の傷がグロテスクながら、モトが爽やかでちょっと目力のある綺麗な顔立ちらしく、それほど違和感なし。
悩める繊細な青年ぽくて、良かったんじゃないかな。
ちょっと白塗り貴族姿はいただけなかったですが…。

それから、Déaちゃんは、クリスタ・テレというまだ若い女優さんが演じていましたが、いかにもフランスの女優さん…って感じの繊細で物憂げな顔立ちで、若さも手伝って、純粋無垢でGwynplaineが手を触れるのもためらってしまうような神聖な存在である役柄にぴったりでした。
どことなく頼りなげなところも。

こういう2人だからか、ストーリーは違うものの、ラストでなぜだか『ロミオとジュリエット』を思い出しました。

***

まあ、そういうわけで、ハッピーエンドでもないし、疑問符もいっぱい残るものの、まあ…ものすごく後味が悪いわけでもない(←そのへんもフランス映画っぽい。微妙なとこが)、そんな映画でした。

誰かと一緒に観て、観終わったあと、議論するにはもってこいでしょう(笑)

スポンサーサイト



14:18 映画感想 | コメント(0) | トラックバック(0)
コメント

管理者のみに表示