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『MI-5』シーズン8補足

2013/09/16
前回書いたBBCドラマ『MI-5 英国機密諜報部』シーズン8の感想の補足です。

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なんか、前回の記事は、ちょっと頭の整理がついてなかったので、ちょっと補足でいくつかの点をまとめておこうと思いまして…。

前回同様、ネタばれあります!
印象に残ったり、気になった項目ごとにいくつか…。

ナイチンゲール

このシーズンで1番の消化不良…。

前回も書いたように、シーズン8全体を貫く大きな陰謀の首謀者である組織がこの「ナイチンゲール」なのですが。

ちょっと…いや、かなり説明不足なまま終わりました。

結局、黒幕は、元英国内相で、ナイチンゲールにハメられて辞任に追い込まれたと思われていた、ニコラス・ブレイクだった…ということが、シーズン9の冒頭で明かされるのですが。

断片的な情報では、ナイチンゲールにかかわる組織は、各国の諜報機関にいて、中でもとりわけCIAの一部が中心的な存在だったように説明されています。
しかも、60億(ドル?)とかいうおそろしい金額のお金が動いていた…という。

…それの首謀者が英国内相なの?
英国の内相がCIAを使って陰謀??

で、たしかにイギリス側にもナイチンゲールにかかわってたエージェントはいるようなのですが、そのあたりの詳細は判然としません。

というか、このナイチンゲールという組織、かなり大規模なようなのですが、実際のところ、どの程度の組織なのかは分からない。

最終的に、組織の上層部にいたと思われるCIAの欧州担当のラッセルが死に、ブレイクもハリーが暗殺したわけですが、それだけでこの組織が解体された…のか?
CIAのかなりの部分に浸透してたり、MI-5やMI-6にも組織にかかわってた捜査官がいたようなのですが、それは放置なの?

フツーに考えて、ブレイク以外にも大物がかかわってそうですが、そのあたりは触れられていません。

ま、時間もなかったんだろうね。
1時間の連ドラだしね。

でも、そこんとこが分からないままなので、結局、ナイチンゲールって何だったの?…という感じです。
なんかすごい組織だったみたいだけど、よく分からない…という。

あと、動機も謎。

ドラマでは、パキスタン保有の核兵器がテロリストの手に渡ることを防ぐため、印パ戦争をあおって、パキスタンという国家を消滅させ、インドを弱体化させる…とかいうシナリオが描かれていて、新しい世界秩序を実現するためにそういう陰謀が計画されたように説明されていました。

でも、ブレイクの動機はやっぱり謎。

暗殺に向かったハリーとの会話からすると、「大物になりたかった」というのが理由のようにも思えるし…。

しかし、ナイチンゲールは、印パの核戦争⇒世界中めちゃくちゃになる…というシナリオを描いてたようだし、それで大物になれるのか?
イギリスも危ういよね…。

それに、わざわざブレイクがハリーにナイチンゲールの情報を伝えて捜査させたのもなぜだったのか…。

あくまで自分は関わってない…という前提で情報を伝えたわけだけど、一体何のために?
バレるのは時間の問題と分かっていて、自分が関わっていないと思わせるため?

辞任に追い込まれるようにしたのも、自分がむしろナイチンゲールにハメられたと思わせるためだったのかな…。

…というか、視聴者にコイツは黒幕じゃないですよー…と思わせるためかな(笑)

…というわけで、ちょっと説明不足の感がありました。
あと1話くらいあったら、もっとすっきりしたんだろうけど。。

ロス・マイヤーズ

それから、ロスですよ!
シーズン7~8にかけての中心人物は、やっぱり彼女だったと思います。

シーズン6までの中心人物だったアダムがシーズン7冒頭で死んでしまったあと、セクションDのリーダーを引き継いだロス。

シーズン7でアダムに代わって登場したのは、RAさん演じるルーカスでしたが、このドラマのヒーロー/ヒロインをアダムから引き継いだのは、やっぱりルーカスじゃなくてロスだったんだと思います。

ルーカスが善悪はっきりしないアンビバレントなキャラだとすれば、ロスは、首尾一貫したキャラクターでした。
…シーズン6以前を見てないので、あくまでシーズン7と8を見た印象ですが。

彼女は、何ていうか…男前です。
ヒロインっていうより、ヒーローと言ったほうがしっくりくるキャラクターです。

ものすごい危険な現場にも平静に向かっていくし、いつでも冷静沈着。
ポーカーフェイスで、いまいち何考えてるか分からない。

目的のためなら手段を選ばないところは、まさに敏腕スパイで、テロリストや危険な独裁者相手に平然と嘘をついて、懐柔しておいて無慈悲に裏切る。
それでいて、国家を裏切るようなそぶりはまったく見せず、いつも任務に忠実。

…そういうわけで、ハリーにとっては、心から信頼できる頼りになる部下だったんだろうなぁ…と(ルーカスと違って…)。

一方、シーズン9の第1話でハリーか誰かが言ってたように、彼女のプライベートは謎。
ルーカスのプライベートがやたらと晒されるのとは対照的に、ロスのプライベートはよく分かりません。

感情の起伏を表にあらわさないタイプで、超ドライでクールな印象です。
職業柄か、必要以上の人とのかかわりや何かに執着することも裂けてるように思えます。

氷のような女性…そんな印象です。

シーズン6までを見てないのでアレなんですが、どうやらロスは、亡くなったアダムの恋人?だったらしい。
アダムが死んじゃったからああなったのか、それともアダムが生きていたころからそうなのか…そのあたりは、シーズン6以前を見ないと分かりませんね。

何気にルーカスとお似合いかもー…なんて思ってたけど、アダムと恋人だったのなら、そりゃ、ルーカスは眼中に入らないはずですね。
何せ、アダムの死から日が浅いし、アダムの死でぽっかり空いた穴を身代わりで埋める…なんてタイプでもなさそうですから。
それに、アダムとルーカスじゃ、タイプが違いすぎるし。

なんとなくどっちつかずのルーカスに、ロスは、イラっとすることもあったのかな…という場面もいくつかありましたね。
良いコンビのときも多かったけど。

それから、シーズン8では、ジョーを失ったことが、ロスにとって大きな衝撃になっていました。

ジョーは、ロスにとって可愛い妹分ぽい感じだったのですが、なんとテロリストを撃ったロスの弾が貫通してジョーの命をも奪ってしまう…という結果に。。

その場面では、さすがのロスも一瞬躊躇するのですが、それでもテロリストが爆弾のスイッチをもっていたこともあって、ジョーがうなずくと、ロスは、銃の引き金を引きます。

…で、結果として、やむをえなかったとはいえ、自分がジョーを殺してしまった…というのが、シーズン8のロスにはつきまといます。

感情の起伏をあまり見せないロスですが、悪夢にうなされたり、「ジョーの身代わり」に銀行員を助けようとして単独行動に走ったり…。

死ぬことを恐れない…と言うロスは、この世に執着していないようにも思えます。
それは、アダムとジョーを失ったことで、生きていくことがどうでもよくなってしまったからなのかも…なんて思うと、切ないです。

シーズン9の冒頭でのロスの葬儀を見ると、超クールでドライなロスも、穏やかな安らぎを求めてたのかな…と。
そして、それは、死ぬことでしか得られなかったのかも。

哀しいキャラクターです。

…が、描かれ方や女優さんの演技がなかなか良かったので、魅力的な人物像になっていたと思います。

ルーカス・ノース

シーズン8でのルーカスといえば、ロシアでの拷問者との再会と恋人サラとの危うい関係の2つが見どころ?でした。

セクションDでは、ロスの次の中心メンバー的扱いで、各事件では大活躍、カッコいい見せ場の多いルーカスですが…。

RAさんファンという贔屓目なしに、純粋にルーカス・ノースという人物像を眺めてみると…シーズン8ですでに問題大アリのキャラクターのような気もしてきました。

そもそもシーズン7でも、当初、ロシア側なのかイギリス側なのか、そんな危うさが漂うルーカスでしたが。
正義の味方のようにふるまったかと思いきや、精神的な弱さや冷静さの欠如をあらわにする…。

…ある意味、首尾一貫しないところが、一貫してるのかもしれません(笑)

ロシアでの拷問者の再会に関していえば、彼を自分のアパートに連れ込んだり、チームの指示を無視した行動が目立っていました。
でも、それは、ハリーが疑うように、ストックホルム症候群だとすれば、まあ仕方がありません。

シーズン7以来、ルーカスの影の部分を形作ってきたのは、ロシアにとらわれていた8年間のつらい拷問生活の記憶でしたから。

…が、サラとの関係はというと…。

シーズン7でのルーカスは、ロシアにとらわれていたあいだに再婚してしまっていた元奥さんへの未練と、任務のために彼女を利用しなければならない立場の板挟みが描かれていました。
つまり、恋愛に対してはすごく一途なキャラかと思っていました。

なのに、シーズン8になった途端、いきなり、ぽっと出のサラと恋人同士に…。

肉体的にも精神的にもハードな任務をともにする同僚との間に次第に恋愛感情が芽生えたならともかく、なぜルーカスがサラと恋人同士になったのか腑に落ちない部分があります。

そもそも、同盟国とはいえ、他国のスパイと恋愛関係になる…というのは、軽率なんじゃないでしょうか。
おまけに、そのことをすぐにハリーに報告したり、サラの身辺調査をしたりすることも怠っているという始末…。

しかも、サラは、当初から、結構腹黒いキャラとして描かれていて、ルーカスもそれを知っていて、激怒したりしています。

特に、サラは、いきなり自分の都合で人命を犠牲にするようなことをしているので、ちょっとやそっとで許せるようなことじゃないと思うのですが。
嘘をつくのが上手なサラですが、そのあともルーカスの部屋に盗聴器をしかけようとしていたり、上司のウォーカーを殺したことがバレたり、怪しげな組織に関わってることが分かったり…。

ルーカスは、一体、サラのどこが好きだったんだ??

サラを、任務のために利用するという目的ならともかく、どう考えても、ルーカスは本気で、そのせいで任務にも支障をきたしたりもしています。

なんとかサラが陰謀にかかわっていて、上司を殺害したことを確かめたりするところまでは行ったルーカスですが、肝心のところで取逃がしたり、詰めが甘い…。

そういうわけでロスを苛立たせたりするわけです。
ロスと比べると、冷静さに欠ける、感情的な弱さがあるのは間違いありません。

でも、いろいろ犠牲にしそうになるほど、サラのことが好きだった…というのがイマイチよく分からない。
女性に弱いのか、ルーカス…。

あと、病院でサラに対して、「君は嘘つきで、人殺しで、裏切り者だ」とか言ってますが、結局、シーズン9での展開を考えると、君もね…って感じだし。
ま、だからこそ惹かれたのか?…って解釈もアリなんでしょうか。。

…というわけで、シーズン8を通じて、サラとの関係が軸になってくるルーカスですが、そこんとこが一番腑に落ちない点でした。

結局、恋愛感情をもつのに理由はいらない…って、そういうこと?

まだ、これが元奥さんだったら納得もいくんだけどね…。

…とはいえ、各エピソードの事件解決に奮闘するルーカスは、文句なしにカッコよかったですよ。
いやもう、いっそサラとの恋愛エピソードいらないんじゃ…。

***

…とまあ、そんなところですかね。

他にも、ハリーのこととか、いろいろ思うところはあるけど、さしあたってはこんな感じです。

シーズン9は、RAさんファンにとってはつらい展開が待ってるので、見るのを躊躇してますが、でも見てしまうと思います。

また、シーズン9を見たら、感想書きます~。
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16:02 リチャード・アーミティッジ | コメント(0) | トラックバック(0)
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