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『MI-5 英国機密諜報部』シーズン9感想④

2013/10/08
リチャード・アーミティッジさん出演のBBCドラマ『MI-5 英国機密諜報部(Spooks)』のシーズン9の感想第4弾です。

記事のカテゴリ的には、「海外ドラマ」でもいいのですが、RAさん出演シーズンについては「リチャード・アーミティッジ」カテゴリに入れておきます。

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感想第4弾は、いよいよ黒ルーカスの過去が開かされる第7話についてです。

以下、ネタばれ大いにあります!
未見の方は、要注意。


シーズン9は、全8話なので、残すところあと2話…。
ということで、ストーリーは、さらにダークになっていきます。

ルーカス=ジョンの黒さもついにマックスに達し、彼の口からその黒い過去が語られるエピソードです。

いつものように、別件の事件が同時並行で進むスタイルではなく、ルーカスの過去をめぐるストーリーにスポットがあてられる今回。
テンポの早い、スピード感ある展開が特徴のこのドラマにしてはめずらしく、場面の切り替わりがほとんどないままに、ルーカスの長い告白シーンが続きます。

***

冒頭、95年に起きたダカール英国大使館爆破テロ事件に関して、ハリーとルーカスが情報提供者に会いに行きます。

その道中、用向きを知らされたルーカスは、その当時、ダカールにいた…とハリーに告白。
MI-5に入る前に、1年間の自分探しの旅へ行っていたと言うのです。

2人が会いに行った情報提供者とは、なんとヴォーンでした。
内心の驚きと不信を隠しながら、初対面をよそおって挨拶するルーカスとヴォーン…。

ヴォーンは、爆破テロ事件の実行犯、手法、動機を知っていると言い、情報の代わりに50万ポンドを要求。
そして、実行犯は、身近にいること、英国人だということを…ハリーに告げます。

もちろん、ハリーの手前、何も言わないものの、不信そうなルーカス。
どうやらこれは、オルバニーファイルを入手するための、ルーカスに対するヴォーンの揺さぶりのよう。

***

一方、グリッドでは、ルースにギリシアから書類が届きます。
シーズン8で殺されたジョージの家族からの手紙で、ルースとジョージ、義理の息子のニコが暮らした家を売却するための許可を求める書類と、ニコからの手紙や写真が入っていた模様。

こうやって、ちゃんと以前のエピソードを拾ってるところが嬉しい。
ルーカスの場合は、シーズン間の連関が怪しいのにね…(汗)

***

そして、ヴォーンのもとには、中国のスパイと思われる男がやってきます。
どうやら彼らがオルバニーを要求していて、ヴォーンは、彼らにファイルを渡す約束をしている様子。
しかし、ファイルが手に入らないもので、彼らは、マヤをレイプして殺す…とヴォーンを脅します。

ヴォーンの自宅には、マヤの写真が。
ヴォーンは、ジョンを脅すためにマヤに近づいたんだろうけど、本気な部分もあるのかなぁ?
うーん…分からん。

マヤに会いに行ったヴォーンは、彼女に自分の正体を明かし、ジョンがMI-5で働いているスパイだということをバラしてしまいます。
そして、そのままマヤを拉致して、彼女を中国人に渡すと言って、ジョンを脅迫。

***

その頃、べスは、15年前のルーカスに関する情報を発見。

ルーカスの怪しさが増しているにもかかわらず、何か悪いことに巻き込まれているルーカスに手を差し伸べてやりたいと言うハリー。

いい上司だよね。
ルーカスも、さっさとハリーに頼っちゃえばいいのに。

***

さて、ヴォーンに呼びだされたルーカス=ジョンは、公園へ行きます。

「マヤのためなら仕事も信頼も捨てる」と、ヴォーンにナイフを突き立てるルーカス=ジョン。
ジョンは、マヤの居場所を聞き出そうとするものの、ヴォーンは逃走。

追いかけようとするルーカス=ジョンを、べスが止める。

「あなたを助けたいの」と、べス。
ルーカス=ジョンは、ようやく銃をおろし、うなだれます。

***

ルーカス=ジョンは、べスによって隠れ家に連れて行かれ、そこへハリーが尋問にやってきます。

17人が犠牲になったダカールでの爆破テロ事件のことを尋問するハリー。

ここからは、ルーカス=ジョンがひたすら過去を告白する場面。
このあと、ひたすら「語り」が続きます。

ついに、ルーカスは、自分が本当はルーカス・ノースではなく、ジョン・ベイトマンだと告白。

ルーカス=ジョンの話す黒い過去は以下のとおり。

大学生だったころ、麻薬の売人と名乗る男と知り合いに。
大麻をダカールからハンブルクに送る…と言う男の言葉に乗せられて、ダカールへ行った。

結局、麻薬の密輸は失敗。
逮捕されたあと、釈放されたものの、パスポートも航空券もなくダカールに取り残された。

イギリスへ帰るためのお金が必要になり、カジノで職を見つけた。

そこで輸出業者名乗るカジノの常連、ヴォーンと出会う。
ヴォーンは、すべてを手にした男に見えて、憧れた。

ヴォーンに気に入られ、本業はイギリス政府のこまづかい的仕事(=テロリストとの交渉)だと聞かされた。
その仕事を手伝うよう誘われ、引き受ける。

中身も知らず、かばんをあちこちに届ける仕事をしていたらしい。
イギリス政府に尽くしてるのだとヴォーンから聞かされ、信じていた、というジョン。
(…というけど、若かったから深く考えなかったんだろうね。。)

そんな時、ルーカスに出会った。
唯一の英国人の同僚だったため、2人は親しくなった。

ルーカスは、MI-5に入る予定だったから、スパイが多いダカールでそういう雰囲気を味わいに来た…ということだったらしい。
ジョンは、当時、ルーカスの愛国精神を笑っていたが、15年たった今になって分かった、と言う。

お金がたまってそろそろ帰国と思った頃に、ヴォーンに最後の仕事を頼まれた。
巨額の報酬で、荷物をダカールの英国大使館に届ける仕事だった。
それが爆破テロだった…というわけ。

当時の凄惨な状況を思い出して、涙するジョン。
しかし、ハリーは「罪悪感すら贅沢だ。生きてる証拠だからな」と冷たい言葉を投げつけます。

それに対して、ジョンは、「だからロシアで耐えられた」、拷問は、「当然の報いと思えばこそ耐え抜けたんです」と言い返します。

…なんか、そういうセリフを聞くと、殊勝な感じがするけど、実際のところ、あとの展開を考えると、この言葉も本当なのかどうか、よく分からないんですよね。。

そして、なぜ自首しなかったんだ…と問い詰めるハリーに、ジョンは、「ヴォーンが…」とか、「自首しても裁判の前に殺されると言われた」などと言いわけをします。

けれど、さらに問い詰めるハリーに、ジョンは答えられません。

それはまったくの言いわけのようでもあり、自分でやったことを深く考えずに、楽なほうへ…という安易な気持ちと保身から逃げたジョンの性格を表しているかのよう。

そして、直後の船に乗るため、パスポートを入手するため、ルーカスにパスポートを貸してほしいと頼んだが断られたので、友人に迷惑をかけたくはなかったためあきらめようと思ったものの、ヴォーンがルーカスを撃った…と、ジョンは言います。
つまり、それで亡くなったルーカスの身分証を奪って、イギリスに帰国した…というわけ。

しかし、これまたすべてが真実ではないことが、のちに明かされます。

「俺は道を戻れますか」と言うジョン。
「分からない。望みがあるとすればヴォーンの罪の立証だ」とハリー。

そして、自分がヴォーンをつかまえる、とジョンは言うのですが…。

よく考えれば、オルバニーやマヤのことは、ハリーにまだ話してないわけで。
それらを隠したまま、ヴォーンをつかまえるとか何とか…怪しい。。

「1つだけ言えるのは、国のために命を懸けてきたのは事実です」と、真摯そのものな上目づかいの瞳でハリーを見あげるジョン…。
ハリーじゃなくても信じてしまいそうになるのは分かります。
こんな目で見られたらねぇ(笑)

「『ルーカス』がしたであろう善行を、俺がやろうと。毎日彼の魂にそう誓ってきました」と言うジョンに、ついにハリーは銃を返します。

…長い告白シーンでした。
ちょっと…いや、かなり説明っぽかったので、冗長なシーンといえばそうなのですが、どこまでが真実でどこからが偽りかが分からない、心理戦のピリピリした緊迫した空気が伝わってくる場面でした。

***

そして、ジョンは、ヴォーンのもとへ向かい、マヤを逃がし、ヴォーンに銃を向けます。

そして、MI-5に真実を告げたことをヴォーンに話すものの、ヴォーンは、ジョンがMI-5に本当のことを話していないと察します。

本当は、ジョンは、かばんの中身が爆弾であることを知っていた、そして、ルーカスを殺したのもジョン自身だ…と。

ヴォーンは、嫌なヤツなのですが、ジョンのことを完全に理解して、支配もしているんでしょうね。
ジョンは、基本的に弱い人間なので、ヴォーンのコントロールを抜け出すことはできないというか。
ヴォーンは、決して武器で脅しているわけではないんだけど、ジョンには、ヴォーンに逆らうことはできないわけで。

「もしかして、お前自身思い出せないんじゃないか?自分の正体を」、「お前は人殺しだ。眠りに落ち、英雄の夢を見た」と、不気味に言うヴォーン。
そして、ヴォーンは、夢は終わり、人殺しが覚醒した…という言葉を残し、ついに息絶えます。

***

最後、電話をしてきたジョンに、ハリーは、「君を守る」「君は愚かだった。だが(私にとって)貴重な存在だ」と、重ねて彼をかばおうとするのですが、ジョンは、ハリーの言葉をきかず、「ルーカス・ノースは死んだ」と言って電話を切ってしまいます…。

***

…と、ルーカスの黒い過去が明かされた第7話でした。
告白シーンが長かったので、その分、進展は薄かったかな…。

このルーカス、いや、ジョンという人物については、また日をあらためて書きたいと思ってるのですが、1つ、このエピソードで印象に残ったのは、彼の精神的な「弱さ」です。

ヴォーンみたいな人物に取り入られたのも、ハリーへの告白で嘘をついてしまうのも、結局、彼の弱さゆえなのかな…と。

ま、ルーカスについては、他にもいろいろ思うところがあるので、あらためて。

しかし、ヴォーンは嫌なヤツだったわ!

演じる俳優さんがまた上手いというか…ほんとにイラっとする蛇のようなとでも言ったらいいか、そういうキャラでした。

今回でいなくなっちゃったんで、次回は、いよいよジョンが暴走です。

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17:20 リチャード・アーミティッジ | コメント(0) | トラックバック(0)
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