ジェーン・オースティン原作のドラマ『説きふせられて』の感想
2013/10/24
このあいだちょこっとだけ書いた、ジェーン・オースティン原作のイギリスのドラマ『説きふせられて(説得)』について、もうちょっと詳しく書いておきたいと思います。
あ、ちなみにDVDのパッケージのせいで、BBCのドラマだと勘違いしてたのですが、もともとはITVで放映されてたみたいです。
BBCがDVDを出してるってことかな?
日本でも、LaLaTVで放送されたらしく、国内盤DVD&BDがあるようです。
ジェーン・オースティンといえば、やっぱり『高慢と偏見』が有名ですが、私はあの有名な、コリン・ファースがダーシー氏を演じて話題になったドラマ・バージョンはまだ観たことがありません。
これまたたしかHuluに入ってた気がするので、時間があれば観てみたいと思ってるのですが…。
ただ、個人的には、コリン・ファースにピンとこないんですよね…(汗)
でも、あれほど話題になったってことは、観てみたらそうでもないのかも。
…と、私は、コリン・ファース版のドラマは観てないのですが、キーラ・ナイトレイがエリザベスを演じた映画版『プライドと偏見』はDVDももってます。
マシュー・マクファディンのダーシー氏も微妙っちゃ微妙なのですが、ストーリーがロマンティックなので、わりと好きな作品です。
あと、ジェーン・オースティンの作品では、グウィネス・パルトロウ主演の映画『エマ』は観ました。
ものすごく可愛いドレスを素敵に着こなすグウィネスは魅力的だったのですが、ストーリーは、個人的にイマイチでした。
…と、前置きはこのくらいにして。
ここからは、本題のドラマ『説きふせられて』についてです。
ネタばれありで語るので、ネタばれOKの方は、下をどぞ!
あ、ちなみにDVDのパッケージのせいで、BBCのドラマだと勘違いしてたのですが、もともとはITVで放映されてたみたいです。
BBCがDVDを出してるってことかな?
日本でも、LaLaTVで放送されたらしく、国内盤DVD&BDがあるようです。
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ジェーン・オースティンといえば、やっぱり『高慢と偏見』が有名ですが、私はあの有名な、コリン・ファースがダーシー氏を演じて話題になったドラマ・バージョンはまだ観たことがありません。
これまたたしかHuluに入ってた気がするので、時間があれば観てみたいと思ってるのですが…。
ただ、個人的には、コリン・ファースにピンとこないんですよね…(汗)
でも、あれほど話題になったってことは、観てみたらそうでもないのかも。
…と、私は、コリン・ファース版のドラマは観てないのですが、キーラ・ナイトレイがエリザベスを演じた映画版『プライドと偏見』はDVDももってます。
マシュー・マクファディンのダーシー氏も微妙っちゃ微妙なのですが、ストーリーがロマンティックなので、わりと好きな作品です。
あと、ジェーン・オースティンの作品では、グウィネス・パルトロウ主演の映画『エマ』は観ました。
ものすごく可愛いドレスを素敵に着こなすグウィネスは魅力的だったのですが、ストーリーは、個人的にイマイチでした。
…と、前置きはこのくらいにして。
ここからは、本題のドラマ『説きふせられて』についてです。
ネタばれありで語るので、ネタばれOKの方は、下をどぞ!
まずはあらすじを。
主人公は、ケリンチ邸という大きなお屋敷に住む、準男爵の次女アン・エリオット。
彼女は、8年前、19歳のときに恋人の海軍士官フレデリック・ウェントワースとの結婚を試みるも、家柄や身分、財産、年齢などを理由に、周囲から結婚を反対され、説得に応じて、彼と別れてしまった過去をもっています。
ところが、彼女が27歳になったある日、経済状況が悪化したせいで、エリオット家は、ケリンチ邸を他人に貸し出すことに。
借り手としてあらわれたのは、海軍提督のクロフト夫妻。
夫人の弟は、かつてアンが愛したフレデリックで、彼は今や出世して大佐になり、裕福になっていました。
8年ぶりに再会した2人。
アンは、説得に応じて分かれたのちも、フレデリックを一途に想いつづけていましたが、フレデリックは、かつて自分を手ひどく振ったアンのことを許していない様子。
物語は、そんな2人が、まわりの人たちにも振りまわされながら、誤解を重ねつつも、しだいに心を通わせ、よりを戻すまでを描いています。
…つまり、じれじれのラブ・ストーリーです(笑)
アンは、派手で積極的なタイプではなく、どちらかというと地味であまり目立たない女性。
過去の自分の行為を後悔し、フレデリックが自分を許していないと感じているので、彼に想いを寄せながらも、自分から近づくようなことができません。
一方のフレデリックは、実はアンのことを一途に想いつづけているのですが、自尊心の高さゆえ、過去の彼女の裏切りを許すことができません。
この自尊心の高さは、『高慢と偏見』のダーシー氏にも通じるところがありますね。
そういうわけで、フレデリックは、アンに冷たく接したり、アンの妹メアリーの義妹にあたるルイーザと仲良くしたりしてしまいます。
…ま、そうなんだけど、最初から、両想いなんですよね。
でも、ドラマでは、どちらかというとアン・サイドから描かれることが多いので、フレデリックの気持ちは、途中まではぼかしてある感じです。
何せ、プライドが高いので、自分の気持ちをあからさまにしないというか。
一見、優しくて礼儀正しくて感じが良いんだけど、何ていうか、ちょっと冷たくて距離をおいてるような…そんな感じです。
特に、アンに対しては、最初、すごく冷たい。
でも、最後は、2人とも自分の気持ちに素直になって、アンも今度こそ説得には応じないで自分の意思を貫く決意をして、めでたしめでたし。
ラストシーンで、フレデリックがアンに目隠しして、結婚のプレゼントとして家を贈るのですが、英語版のウィキペディアを見るかぎり、あれはケリンチ邸だったんですね。
おなじようなお屋敷が出てくるので、1度見ただけでは分からなかった(汗)
ケリンチ邸を買ったなんて、フレデリックは、かなりお金持ちになってたんですね。
アンが生家を愛おしく思っていることを知ってのプレゼントですね。
***
…と、とりあえず主人公2人を軸に書いてみましたが、脇役もなかなか魅力的でした。
『MI-5』の悲劇の内相を演じていた俳優さんが演じるアンのいとこ、ウィリアムも、愛想の良い笑顔の裏になんか思惑ありそうな感じがハマってたし。
家柄を鼻にかけまくってるエリオット氏とアンの姉もいかにも…って感じでした。
アンの妹メアリーは、エリオット家の出ということをこれまた鼻にかけてるんだけど、アンの姉のいかにも貴族の娘然とした高慢っぷりとは違って、なんだか田舎者っぽいというか、滑稽な感じで。
その夫のチャールズも、素朴なところが良い味出してました。
***
ところで、主役のアンは、サリー・ホーキンスという女優さんが演じていたのですが、いわゆる美人ではなく(失礼)、ちょっと長めの地味な顔立ち。
でも、それがアンという役柄にはハマってました。
アンは、華やかな美人…ってキャラではなかったので。
それに、なぜだか衣装もまた、主人公なのに、姉やルイーザたちよりもいつも地味な服装でした。
だから余計にさえない女性に見えるわけですが…むしろ性格とかウィット、会話に彼女の魅力がある…っていうのがはっきりしていたので、それはそれで彼女のキャラクターに合ってたのかな。
一方、こういうドラマでは、やっぱり主人公の相手役の男性のルックスは大事だと思います(笑)
…いえ、見た目がすべてと言うつもりは毛頭ありませんが。
その点、フレデリック役を演じたルパート・ペンリー=ジョーンズは、爽やか系ハンサムさんなので、合格かと(笑)
軍人にしては少々細身に見えたものの、長身でスタイルも良くて、身のこなしも颯爽としていて、コートやマント、乗馬靴がカッコよくきまってました。
ピリオド・ドラマでは、これは重要なポイントです(笑)
あと、金髪碧眼系で、ともするとちょっと冷たそうに見えるところも、フレデリックのキャラクターに合ってましたね。
***
そういうわけで、さほど期待せずに観たわりには、なかなか当たりの作品でした。
これを機に、ほかのイギリスのピリオド・ドラマももっと観てみたいなぁ。
…というか、この作品が国内盤DVD出てるなら、『North & South』も出してくれないかな…。
主人公は、ケリンチ邸という大きなお屋敷に住む、準男爵の次女アン・エリオット。
彼女は、8年前、19歳のときに恋人の海軍士官フレデリック・ウェントワースとの結婚を試みるも、家柄や身分、財産、年齢などを理由に、周囲から結婚を反対され、説得に応じて、彼と別れてしまった過去をもっています。
ところが、彼女が27歳になったある日、経済状況が悪化したせいで、エリオット家は、ケリンチ邸を他人に貸し出すことに。
借り手としてあらわれたのは、海軍提督のクロフト夫妻。
夫人の弟は、かつてアンが愛したフレデリックで、彼は今や出世して大佐になり、裕福になっていました。
8年ぶりに再会した2人。
アンは、説得に応じて分かれたのちも、フレデリックを一途に想いつづけていましたが、フレデリックは、かつて自分を手ひどく振ったアンのことを許していない様子。
物語は、そんな2人が、まわりの人たちにも振りまわされながら、誤解を重ねつつも、しだいに心を通わせ、よりを戻すまでを描いています。
…つまり、じれじれのラブ・ストーリーです(笑)
アンは、派手で積極的なタイプではなく、どちらかというと地味であまり目立たない女性。
過去の自分の行為を後悔し、フレデリックが自分を許していないと感じているので、彼に想いを寄せながらも、自分から近づくようなことができません。
一方のフレデリックは、実はアンのことを一途に想いつづけているのですが、自尊心の高さゆえ、過去の彼女の裏切りを許すことができません。
この自尊心の高さは、『高慢と偏見』のダーシー氏にも通じるところがありますね。
そういうわけで、フレデリックは、アンに冷たく接したり、アンの妹メアリーの義妹にあたるルイーザと仲良くしたりしてしまいます。
…ま、そうなんだけど、最初から、両想いなんですよね。
でも、ドラマでは、どちらかというとアン・サイドから描かれることが多いので、フレデリックの気持ちは、途中まではぼかしてある感じです。
何せ、プライドが高いので、自分の気持ちをあからさまにしないというか。
一見、優しくて礼儀正しくて感じが良いんだけど、何ていうか、ちょっと冷たくて距離をおいてるような…そんな感じです。
特に、アンに対しては、最初、すごく冷たい。
でも、最後は、2人とも自分の気持ちに素直になって、アンも今度こそ説得には応じないで自分の意思を貫く決意をして、めでたしめでたし。
ラストシーンで、フレデリックがアンに目隠しして、結婚のプレゼントとして家を贈るのですが、英語版のウィキペディアを見るかぎり、あれはケリンチ邸だったんですね。
おなじようなお屋敷が出てくるので、1度見ただけでは分からなかった(汗)
ケリンチ邸を買ったなんて、フレデリックは、かなりお金持ちになってたんですね。
アンが生家を愛おしく思っていることを知ってのプレゼントですね。
***
…と、とりあえず主人公2人を軸に書いてみましたが、脇役もなかなか魅力的でした。
『MI-5』の悲劇の内相を演じていた俳優さんが演じるアンのいとこ、ウィリアムも、愛想の良い笑顔の裏になんか思惑ありそうな感じがハマってたし。
家柄を鼻にかけまくってるエリオット氏とアンの姉もいかにも…って感じでした。
アンの妹メアリーは、エリオット家の出ということをこれまた鼻にかけてるんだけど、アンの姉のいかにも貴族の娘然とした高慢っぷりとは違って、なんだか田舎者っぽいというか、滑稽な感じで。
その夫のチャールズも、素朴なところが良い味出してました。
***
ところで、主役のアンは、サリー・ホーキンスという女優さんが演じていたのですが、いわゆる美人ではなく(失礼)、ちょっと長めの地味な顔立ち。
でも、それがアンという役柄にはハマってました。
アンは、華やかな美人…ってキャラではなかったので。
それに、なぜだか衣装もまた、主人公なのに、姉やルイーザたちよりもいつも地味な服装でした。
だから余計にさえない女性に見えるわけですが…むしろ性格とかウィット、会話に彼女の魅力がある…っていうのがはっきりしていたので、それはそれで彼女のキャラクターに合ってたのかな。
一方、こういうドラマでは、やっぱり主人公の相手役の男性のルックスは大事だと思います(笑)
…いえ、見た目がすべてと言うつもりは毛頭ありませんが。
その点、フレデリック役を演じたルパート・ペンリー=ジョーンズは、爽やか系ハンサムさんなので、合格かと(笑)
軍人にしては少々細身に見えたものの、長身でスタイルも良くて、身のこなしも颯爽としていて、コートやマント、乗馬靴がカッコよくきまってました。
ピリオド・ドラマでは、これは重要なポイントです(笑)
あと、金髪碧眼系で、ともするとちょっと冷たそうに見えるところも、フレデリックのキャラクターに合ってましたね。
***
そういうわけで、さほど期待せずに観たわりには、なかなか当たりの作品でした。
これを機に、ほかのイギリスのピリオド・ドラマももっと観てみたいなぁ。
…というか、この作品が国内盤DVD出てるなら、『North & South』も出してくれないかな…。
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