映画『アメイジング・グレイス』感想(+ロココ・カツラ考)
2015/02/24
Huluで観た映画の感想シリーズ。
今回は、ヨアン・グリフィズさん主演で、ベネディクト・カンバーバッチさんも出ている『アメイジング・グレイス』。
タイトルにあるように、有名な「アメイジング・グレイス」の歌が出てくる映画ということで、この歌が作られるまでの経緯を描いた作品かと思って観たところ、たしかに歌は1つの重要な要素でしたが、奴隷貿易廃止を唱えて長年の苦闘の末、それを実現した政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの半生を描いた伝記映画でした。
いたって真面目に歴史を描いた硬派な作品でしたが、イギリスの奴隷貿易廃止の影には、いろいろな人たちの苦労があったのね…と興味深く観ました。
奴隷貿易を廃止するために奮闘した人たちを描いた作品なので、奴隷制と奴隷貿易の悲惨さは、彼らによって語られるだけですが、それでもその凄まじさ、非人間性は十分に伝わりました。
かつては奴隷船の船長で、その過去を悔い改めて「アメイジング・グレイス」の歌詞を書いたニュートンが語る、自分たちのほうがサルだったんだ…という言葉が心に残りました。
「アメイジング・グレイス」は、クラシカル・クロスオーバーでも定番曲になっていて、IL DIVOやサラ・ブライトマンも歌っていますが、この作品を観ると、それがただ単に「美しい曲」ではなかったことに気づかされました。
今後、この歌を聴くときは、今までと違った気持ちで聴くことになりそうです。
この映画…ほんとに真面目な映画だったので、クスリとさせるシーンすらほとんどなかったのですが、そんな中でカンバーバッチさん演じるピット首相(小ピット。…懐かしい!)は、いかにもイギリスっぽい皮肉なユーモアがあって、なかなかに良いキャラでした。
映画では、ピットとウィルバーフォースの友情が描かれますが、ウィルバー君は正統派な真面目君だったので、ピットとのコンビでちょうど良い感じでした。
個人的にはあと、チャールズ・フォックス卿のタヌキ政治家っぷりが気に入りましたw
ところで、物語はさておき、この映画のもう1つの魅力は、18世紀の衣装!
…っていうか、くるくるカツラ!!
あ、最近このブログにお越しの方や、検索でたまたまこの記事に行き当たったという方はご存知ないでしょうから、一応説明しておきますと…私は、PotCのノリントン提督にハマって以来、ロココ時代の白髪くるくるカツラが大好物です
なんじゃそら、あんなんどこが良いねん…という方は、「ジェームズ・ノリントン」とでもググってくださいませ。
そしたら、白髪カツラの魅力がちょっとでも分かる…かもしれない(笑)
…で、この『アメイジング・グレイス』に関しては、カツラの生え際密着度はPotCに劣るものの、なかなかにクオリティの高いカツラだったと思います!
しかも、出てくる俳優さんが整った顔の方が多いので、あのカツラが似合うんですよね。
カンバーバッチさんも、ブラウン、白髪、くるくる1個、くるくる2個…と多種多様なカツラをかぶってましたが、いずれもお似合い。
あと、白髪カツラに興味をもっている身としては、帽子みたいにカツラをぽいと脱いだりかぶったりするシーンや、脱いだカツラを置いておく台のようなもの(カツラ掛け?)、さらには台に引っかけたカツラにおもむろに小瓶から粉(小麦粉と思われ)を振りかけるシーンなど、18世紀の男性たちのカツラ・ライフの一端を、今まで観たどの映画よりも垣間見ることができたのが収穫でした♪
特に、小瓶のシーンは、朝、カツラの上から大量の小麦粉を振りかける…ってのは聞いたことがあったのですが、まさか日中にお直しまでしてるなんて思わなくて、すごくツボりました。
提督も、お直し用の小瓶持ち歩いてたのかなぁ…(笑)
…と、話が大幅にそれてる気がしますが、ともかくもいろいろと楽しみどころの多い映画だった…ってことで。
今回は、ヨアン・グリフィズさん主演で、ベネディクト・カンバーバッチさんも出ている『アメイジング・グレイス』。
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タイトルにあるように、有名な「アメイジング・グレイス」の歌が出てくる映画ということで、この歌が作られるまでの経緯を描いた作品かと思って観たところ、たしかに歌は1つの重要な要素でしたが、奴隷貿易廃止を唱えて長年の苦闘の末、それを実現した政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの半生を描いた伝記映画でした。
いたって真面目に歴史を描いた硬派な作品でしたが、イギリスの奴隷貿易廃止の影には、いろいろな人たちの苦労があったのね…と興味深く観ました。
奴隷貿易を廃止するために奮闘した人たちを描いた作品なので、奴隷制と奴隷貿易の悲惨さは、彼らによって語られるだけですが、それでもその凄まじさ、非人間性は十分に伝わりました。
かつては奴隷船の船長で、その過去を悔い改めて「アメイジング・グレイス」の歌詞を書いたニュートンが語る、自分たちのほうがサルだったんだ…という言葉が心に残りました。
「アメイジング・グレイス」は、クラシカル・クロスオーバーでも定番曲になっていて、IL DIVOやサラ・ブライトマンも歌っていますが、この作品を観ると、それがただ単に「美しい曲」ではなかったことに気づかされました。
今後、この歌を聴くときは、今までと違った気持ちで聴くことになりそうです。
この映画…ほんとに真面目な映画だったので、クスリとさせるシーンすらほとんどなかったのですが、そんな中でカンバーバッチさん演じるピット首相(小ピット。…懐かしい!)は、いかにもイギリスっぽい皮肉なユーモアがあって、なかなかに良いキャラでした。
映画では、ピットとウィルバーフォースの友情が描かれますが、ウィルバー君は正統派な真面目君だったので、ピットとのコンビでちょうど良い感じでした。
個人的にはあと、チャールズ・フォックス卿のタヌキ政治家っぷりが気に入りましたw
ところで、物語はさておき、この映画のもう1つの魅力は、18世紀の衣装!
…っていうか、くるくるカツラ!!
あ、最近このブログにお越しの方や、検索でたまたまこの記事に行き当たったという方はご存知ないでしょうから、一応説明しておきますと…私は、PotCのノリントン提督にハマって以来、ロココ時代の白髪くるくるカツラが大好物です

なんじゃそら、あんなんどこが良いねん…という方は、「ジェームズ・ノリントン」とでもググってくださいませ。
そしたら、白髪カツラの魅力がちょっとでも分かる…かもしれない(笑)
…で、この『アメイジング・グレイス』に関しては、カツラの生え際密着度はPotCに劣るものの、なかなかにクオリティの高いカツラだったと思います!
しかも、出てくる俳優さんが整った顔の方が多いので、あのカツラが似合うんですよね。
カンバーバッチさんも、ブラウン、白髪、くるくる1個、くるくる2個…と多種多様なカツラをかぶってましたが、いずれもお似合い。
あと、白髪カツラに興味をもっている身としては、帽子みたいにカツラをぽいと脱いだりかぶったりするシーンや、脱いだカツラを置いておく台のようなもの(カツラ掛け?)、さらには台に引っかけたカツラにおもむろに小瓶から粉(小麦粉と思われ)を振りかけるシーンなど、18世紀の男性たちのカツラ・ライフの一端を、今まで観たどの映画よりも垣間見ることができたのが収穫でした♪
特に、小瓶のシーンは、朝、カツラの上から大量の小麦粉を振りかける…ってのは聞いたことがあったのですが、まさか日中にお直しまでしてるなんて思わなくて、すごくツボりました。
提督も、お直し用の小瓶持ち歩いてたのかなぁ…(笑)
…と、話が大幅にそれてる気がしますが、ともかくもいろいろと楽しみどころの多い映画だった…ってことで。
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